秋葉原とつくばを結ぶ新しい第三セクター鉄道・・つくばエクスプレスが開業です。
混雑の激しい常磐線の混雑緩和の切り札ですが、その常磐線を運営するJR東日本は7月に先行してダイヤ改正を実施・・時速130キロで突っ走る特別快速の運行を開始しています。 鳴り物入りで開業するつくばエクスプレスですが、巨額の建設費の償還はこれからで、果たして順調な経営が出来るや否や、非常にきわどいものもあります。 沿線の開発はバブル以降には沈静化してしまい、人口増加も鈍化しています。 これからは今ある乗客をJRと奪い合うことにもなりかねず、だったら、その経営はJRにさせるべきではなかったかとも思うわけで、一鉄道ファンとして複雑な心境であります。 更に、つくばには実は数年前まで「筑波鉄道」が走っていて、常磐線と連絡をしていたのですが、どうにもこうにも経営がうまく行かず、廃止されてしまった経緯もあります。 高速道路も整備され、首都圏と言えど交通渋滞は随分緩和されています。 果たしてつくばエクスプレスの将来やいかに・・ 東京・つくば間は距離も結構あり、運輸収入を少しでも増やすために有料制の特急列車なども考えても良かったかもしれません。 僕のいる関西では阪神・近鉄・京阪各社がそれぞれ新線を建設しています。 もっとも早くできるのが近鉄の新線で、来年の3月・・そのあと、阪神・京阪は2015年目処と言うことです。 特に阪神の新線は近鉄と直通運転を実現するもので、これが出来ると姫路と名古屋の間が私鉄の線路だけでつながります。 夢は膨らみますが、やはり気になるのが巨額の建設費・・ 近年開業したJR東西線は乗客数こそ予想を下回っているものの、順調に建設費の返還を行なっているようですが、他の路線もそうなりますや否や・・ こういう大事業は確かに生活を便利にし、経済発展を勧めていく効果があるのですが、反面、これは将来の世代への大きな借金であるともいえるわけです。 つくばエクスプレスの場合は通勤路線であり、日常の生活に使える路線であるだけにまだしも、現在の交通至便の時代にまだ新幹線を敷き続けようとする政策への疑問もわいてきます。 高速道路然り、空港然り、新幹線然り・・ しっかり考えて将来の世代の負担が大きくならぬように、いま少し慎重であって欲しいと思うのは僕だけでしょうか?? もしも、皆さんが、今の生活費を、息子や娘を質に入れてそれで賄っているとしたらどうでしょう? 贅沢は出来るでしょうか? 現実の政治の世界では30年後、50年後と言う息子や娘の世代に頼らなければ返済できない負の遺産を作り続けているようにも思えます。 つくばエクスプレス・・順調な経営と建設費の返済が出来るよう祈るばかりです。
by MYP2004
| 2005-08-24 11:43
| 神戸舞子から世間を見ると
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