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複雑な心境の神戸空港開港

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神戸空港開港!
さて、このブログでも折につけ神戸空港の話題を出していますので、今日、2月16日、開港の日にこれを書かないてはないということで・・書かせていただきますね。
神戸空港の1番機は元気良く、雨模様の空の中へ突っ込んでいきました。
1番機の乗客は雨の神戸を眺めるまもなく・・雲の中へ・・
さて・・その1番機、実は昨夜には空港に到着して、整備の上、今朝の出発をするはずでした。
しかし天候不良・・
冬の神戸には六甲おろしが吹き荒れます。
昨夜は風はそれほどではなかったものの、雨と霧の強烈な天候不良の結果、ボーイング777は昨夜のうちに神戸空港に着陸することができず、関西空港で夜を明かしてから今朝早く神戸にやってきて慌しく準備をしたものでした。
どうも前途多難な幕開けで、これでは先が思いやられます。
神戸市民としてはこの空港には何がなんでも黒字になって安全運行してもらうしかないわけです。
初日にその安全運行に不安が残る出発をする・・これではこの先どうなるの・・?

空港の経営も初日から火の車です。
例えば、個人商店が、運転資金なし、開店のための工事費の借金も返すあてもなし、さらに、営業収入も、最初のもくろみの半分以下しか得られない・・
こうなったら・・どうなるでしょう・・
あまりに無謀なその計画で商店を継続して営業することはできるでしょうか?

神戸空港の収入の最大たるものは航空機の着陸料です。
けれども、航空機を呼びこむために着陸料を当初予定の半額に下げ、やっと集まった航空機は更に着陸料の安い中型機ばかり・・次に重要な収入源である飛行機利用客の駐車場も新幹線から乗客の転移を目指すために航空機利用客は無料!
年間320万人程度の利用は見込めるとは言っても、良く考えれば1日の利用者は一万人以下・・
これでは地方都市の駅並の利用者しかないことになり(因みに市内の舞子駅利用者は二万人です)テナントの経営すら成り立つやらどうやら・・
更に空港建設費は空港島の分譲で賄うことになっていたのですが、販売価格を値下げしても、土地は殆ど売れず、今もって販売できたのは僅か0.2%・・
つまり、この空港は運転資金も、借金の返済も、必要な売上もないという状態で開業してしまったわけです。

少なくとも市民に対し「一切税金の投与はない」と断言する市議会と市長ですが、これで税金投入の必要が出てきたら、どう釈明するのでしょうか?
どう責任を取られるのでしょうか?

神戸市民としてはこの馬鹿げた空港ではあるけれども、出来てしまった以上・・使われ、愛され、儲けてもらわないといけないわけで・・
甚だ複雑な心境ではあります。
byこう@電車おやじ
by MYP2004 | 2006-02-16 10:38 | 神戸舞子から世間を見ると
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