うその耐震設計・・怖いマンション

昔は怖いマンションといえば、古くなって暗くすすけて・・お化けがぁ!ってな建物でしたが昨今ではちょっと大きめの地震で簡単に倒壊する最新鋭マンションを言うらしい・・
そして、それらのマンションはお洒落な外観で、オートロックなどもついて、インターネットも完備されていて、そして庶民でも変えるほど安くて・・そういうものらしいです。

千葉県の設計事務所がマンションやホテルの構造計算を偽造し、結果的に完成した建物の耐震性が殆どないことがわかって大騒ぎになっていますが、神戸の地震を経験した僕らから考えると、身震いするような怖さでもあるわけです。
その事務所の手がけたマンションは震度5強で倒壊する可能性があるということですが、阪神淡路大震災のときに僕の住む垂水区では震度6でした。
僕の住む公団住宅は全く無傷でしたし、区内では倒壊したマンションはなく、あっても半壊で、それらは全て補修工事が終わっているわけですが、最新のマンションがあの地震の時のマンションよりもさらに耐震性がないというのは・・どう考えても異常です。
さらに言えば、あの大震災のときに三宮でも板宿でも、はたまた六甲でも、震度7の地域において、無傷の建物もあったわけで、それらはきっと良心的な設計施工がなされていたと考えるしかないのでしょうね。

昨今のマンション業界にあっては高層化と低価格化が同時に進行し、バブル期の中古マンションより遥かに安い金額で新築の高層マンションが販売されています。
構造計算を緻密にすることにより、少しでも無駄を省き、しっかりした強度が確保されるのは歓迎されることですが、残念ながら我々素人には、それの妥当性を判断すべき知識はありません。
結果として販売会社、建築会社、設計会社を信頼するしかないのですが、コストだけが目に見えて、外観を立派に飾り立て、室内の装備を良くすればいくらでもマンションなどは売れる時代でもあるわけであり、ここで大地震が起きて大きな被害を出してしまったなら、それはまさしく殺人事件として扱っても良いのではないかとも思うわけです。

全く別の話になりますが、昨日、たまたま、友人が年末年始の旅行の相談に訪れ、いろいろ見ていましたら驚いたことに、日航の便については年末年始でも座席に余裕があるものがかなりあることに気がつきました。
昨年来、小さな事故やインシデントが続く日航という会社は、航空機の低コスト競走のために、整備などを海外で行なうといったコスト削減を行なっているそうですが、結果として小さな事故の頻発という、ある意味では信用を失っている姿だと僕などは捉えてしまいます。

低コストを追求するあまり、してはいけないことをしてしまう・・
日本人は再びエコノミックアニマルの道を進もうとしているのでしょうか?
けれども、今回の設計事務所の事件が氷山の一角でないことを祈るしかない・・悲しいかなこれが現実かもしれません。
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# by MYP2004 | 2005-11-19 09:41 | 神戸舞子から世間を見ると

町田女子高生刺殺事件で、男子高生を逮捕:ボーイズラブの悲惨な結末

東京都町田市で女子高校生が刺殺された事件で、同じ学校に通う男子生徒が逮捕されました。逃げる女子高生を30分に渡って追いかけ、執拗に刺し続けた残忍な犯行は、汗を流しながら山登りに励む、無遅効無欠席の真面目な男子高校生によるものだったわけです。

校長を始め学校関係者や近所の人は、「あんな真面目そうな子が」と驚きの声を上げていますが、大人の目は節穴。真面目な男子高校生だからこそ、こういう犯行に及んでしまったのではないでしょうか。不器用で、好きな女の子に気軽に声をかけることもできない思春期の男の子が、思い詰めた結果の痛ましい事件という気がします。

被害者の女子高生とは幼なじみだったそうですね。「高校に入ってから急に冷たくなった」と言っているそうですが、彼の存在が、このかわいい女子高生の眼中になかったことは明らか。話題にも出なかったというし、二人が話しているところを見たこともないと、同級生らは話しています。

大学生の娘たちはこう言っています。「朝会ったら『おはよう』と言ったり、話しかけられたら返事をするぐらいの関係だったのではないか」と。しかし高校生にもなれば世界が広がるし、家が近いくて小さい頃から知っているというだけでは、相手にはしなくなります。

特に、女の子はそういうところがはっきりしていますから。男の子が持つ、異性に対するコミュニケーション能力の差によって、立ち位置の違いが残酷なまでに明らかになってくるのです。ごく一部の男の子が妄想の世界に入ってしまうのは、このためではないでしょうか。この少年はついに、少女から「話しかけないで」と言われていまったんですね。

改めて、女性・女系天皇に反対している、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーでもある八木秀次・高崎経済大学助教授に対する怒りが込み上げてきます。八木助教授が女性・女系天皇に反対している理由の一つは、「ボーイズラブ文化が失われる」というものです。

つまり、「女性・女系天皇は女をリアルな現実にしてしまい、男の妄想が存在しえなくなる」んだそうな。アホらし。女性に対する一方的な思い入れが、時としてこんな悲惨な結果を生んでしまうことを、どう説明するのか。両性間のコミュニケーションを促すことこそ、このような事件を起こさないための予防策になるかもしれないのに。

それにしても、女子高生の遺体を発見したのが、徹夜勤務から戻ったトラック運転手の母親だったことに、社会の一断面が表れていますね。それと、私が読んだ新聞記事には「この男子高生はコンピューター関係の仕事に就くことを希望していた」とありましたが、偏見を招きかねない記述だと思います。  by G2
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# by MYP2004 | 2005-11-12 22:28 | リビングから見た社会

写真の道が遠くなる写真の会社

先日、朝日の報道でコニカミノルタが個人ユーザー向け写真ビジネスから撤退するという情報が流されました。実はこの報道はフライングで、コニカミノルタは現在売上の20%を占めている個人ユーザー向け写真・カメラビジネスについては10%以下とし、その分、医療分野でのビジネスや、液晶の表面フィルムなど業務用の仕事に力を入れていくというものでした。

コニカミノルタは皆さん殆どの方がご存知のように、最近、コニカとミノルタが合併・・実質上はコニカによるミノルタの吸収・・によって出来た会社ですが、いずれも歴史は古く、特にコニカの前身たる「小西六写真工業」は、その源を訪ねれば明治にまで遡り、初の国産フィルムや国産カメラを創り上げた名門です。
現在の写真技術の中でも、自動露出、オートフォーカス、カメラ内臓フラッシュ、日付写しこみ、フィルム自動給走、高感度フィルムといった、基礎的なものの発明はこの会社によるところが大きいのです。

もう一方のミノルタという会社は、なかなか味わいのある会社で、関西で唯一の一般向けカメラ製造会社として知られていました。
ミノルタの傑作には戦後すぐのミノルタオートコード、高度経済成長時代のミノルタSR-1、初の全自動システムカメラミノルタαー7000・・写真文化をひろく大衆のものとした会社でもあります。

この2社が合併して出来た会社・・それが写真から一定の距離を置くというのですから、事態はただ事ではありません。
今や発売されるカメラの90%はデジタルカメラで、その分野ではキャノン、ニコンの健闘が続いていますが、すでに撤退をした京セラ、大幅縮小を決めたオリンパスに続いて、波に乗れない会社が出来てしまったわけです。
家電メーカーが参入するカメラという世界にあって、カメラメーカーという味をしっかり残した製品・・それもこれまでのユーザーにも充分注意を払った製品がしっかり売れているのに対し、個性の見えない、他社製品に埋没する製品では太刀打ちが出来ないということでしょうか?

コニカミノルタが満を持して発売したαー7デジタルは、カメラマニアの心をくすぶるものをもっていましたが、既に一眼デジタルではニコン、キャノンの先行ぶりが響き、その中に割って入ることが叶わなかったということでしょうか?
製品の発表が遅れる間に、同社のこれまでの顧客は先行2社に吸い取られてしまっていたのでしょうか・・

実はミノルタはデジタル一眼レフでは何処よりも先駆けて一般向けの製品を供給した会社でした。
何を間違えたか、そのシステムは同社既存の一眼レフシステムαシリーズとの互換性を全くなくしたもので、結果としてこれが売れず、一からシステムの構築をする羽目に陥ってしまい、先行2社に大きく遅れたというのが、同社不振の原因でした。
営業戦略の失敗といってしまえばそれまでかもしれませんが、その当時、ライバルだったキャノン、ニコン両社が既存システムを完全に生かしていく道を模索し、試作を繰り返し、先ずは業務用カメラとして発売して市場の反応を見ていたのとでは誠に対照的でした。

一つの失敗が、会社全体の足を引っ張る場合もあります。
製造拠点を全面的に中国に移管したこともファンの心理を離れさせたという人もあります。
(先行2社も海外での製造拠点を持っていますが、全面的に移管をしているわけではありません)
同じ頃、複写機で全国コンビニチェーンと契約を結びながら、コンビニ特有の激しい使われ方に同社の機械が対応できなかったという噂も聞いています。
結果として、ミノルタの経営体力は大きく低下し、コニカに吸収されたものの、新しい会社もまた・・写真業界の激変について来れなかったわけです。

新方針で会社の経営体力が向上することを願うしかないのですが、個人ユーザーの心がかなりの面で離れてしまった今、業務用の大きな市場で顧客の心をつかむことが出来るのか・・
写真業界の片隅にいるものとして、とても心配しています。

一度、道を踏み誤ると、とんでもない世界が待っている・・激しい経済界の様子がこの会社から伺えるような気がしてしかたがありません。e0010246_11302034.jpg
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# by MYP2004 | 2005-11-12 11:31 | 神戸舞子から世間を見ると

女性天皇に反対論?! 愛子ちゃんは天皇になれるか

皇室に男の子が全く生まれないという現実を前に、8割にのぼる国民の容認を背景にして、一気に皇室典範を改正しようとしていた政府。しかし、そう簡単にはいかないかもしれません。

一部の学者と国会議員から反対の声が上がったのです。わざわざ会までつくって反対しています。さらに三笠宮も異論を述べました。皇族がこういう発言をするのは異例のこと。果たして許されるのか。皇族って、受け身でいるべきなんじゃないの? それが象徴天皇制というものでしょう。

さて、その反対している学者や国会議員たちですが、まぁいつものメンバーです。例えば学者たちの中心になっている一人は、八木秀次・高崎経済大学助教授。面白いほどの時代錯誤発言を繰り返している人です。ここまでキワモノ的になると、社会的影響力もないでしょう。

で、若干の違いはあるものの、女性天皇反対論者はほぼ同じ。「昔から延々と続いてきた我が国固有の伝統である天皇制の在り方を、拙速な議論で変えていいものか」。この主張は捏造と事実誤認に基づいたものですが、あまりにわかりやすい話なので、敢えて触れません。

面白いのは、こういう主張が国民の実感とズレていることです。「別に変えたっていいじゃない」というのが大勢なのですから。一部の議員が今さら、「男女の特性を見失ってはいけない」と声高に叫んでいるのに似ていますね。

必死で守らなければならない「伝統」は、既に力を失っているわけで。つまり、こういう主張は今や一種のサブ・カルチャー。「女性と女系は違う」という主張にしても、特別に血統にこだわる人以外から見れば大差ないし。そもそも、「純粋な血」というものは有り得ないのです。

それなのに、主張を恐れて何でも両論併記のマスコミは、この意見を大々的に取り上げています。朝日なんか参考資料として天皇の系図を載せて、初代を神武天皇にしてる。万世一系は近代になってつくられた神話でしょうが。

もう一点、反対派議員たちはこう言っています。「皇室典範改正に関する有識者会議に、皇室に関する専門家がいない」。これには笑えました。皇室問題の専門家ってなに? 美智子皇后の取材を続けて三十年、ついに皇室ファッションになってしまった元TBSプロデューサーの渡辺みどりさん?(まさかね) 

こういうことは市民の常識で充分でしょう。下手に専門家なんか入れると、おかしなことになりますよ。ただ、首相の私的諮問機関に過ぎない有識者会議を、「初めに結論ありきだ」とする批判は当たっていますね。法的拘束力のない私的諮問機関の政治利用が、今まで許されてきた方がどうかしていたわけで。これを機に止めさせなければ。  by G2
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# by MYP2004 | 2005-11-09 20:53 | リビングから見た社会

スーパーの蛸に感じたこと・・

先日、地元のスーパーの生鮮食品売り場を覗いて見ました。
野菜売り場では地元農協の印が入った都市近郊の野菜が多く並んでいますが、量となると圧倒的に中国ものが多いように見えます。
そのまま、その先にある鮮魚のコーナーへ・・
蛸や鯛、つばす、いか、海老、さんま、鯵、鰯などが並んでいます。
見るからに新鮮そうで美しく見えるパッケージの一つ、蛸を見ると「アフリカ産」とあります。
それだけなら、どこにでもあるスーパーの風景の一つでしょうね。

でも、ふと考えてしまったのです。
玉子焼き(明石焼き)、干しダコ、タコメシ、タコブツといった、明石海峡付近の名物料理に欠かせないタコが、遠くアフリカから来ていることに、ちょっとした驚きと、ちょっとした落胆を感じてしまったわけです。
現実に、生きた蛸は、明石市の「魚の棚」に代表される商店街や、垂水区、須磨区の市場の魚屋に行けばたいていの場合、手にはいります。
魚屋さんの店先では勝手に歩き回る蛸に手を焼きながらも、それもまたこの界隈の風景の一つでもあるわけです。
ですが、一般の消費者は蛸を1匹、丸ごと買っても、先ず食べきれません。
そこで勢い、蛸を食べる時はスーパーの切り売りパックの登場と相成るわけです。

日本有数の蛸の産地である、明石海峡沿岸にして、この状態です。
食品は、今や世界中から日本に集められ、消費されています。
けれども、日本人の必要量は日本での収穫量をはるかに超えてしまっているわけです。

明石海峡は鯛でも有名です。
けれど、天然モノの明石鯛はあまりにも高価で、沿岸の市民の口には入りません。
結果として産地であるはずのこの地域で食べられる鯛もまた、養殖モノであり、それは遠くから運ばれてきたものであるわけです。
(料亭や寿司屋、通好みのお店などはきちんとしていますから安心してください)

今更というわけではありませんが、この国の食糧事情というものに思いをめぐらせる時、漠然とした不安を感じてしまうのは僕だけではないでしょう。
神戸の町は、それでも、様々な食品の産地でもあり、神戸市民は他の大都市よりは食料の面では、恵まれているのかもしれません。
その神戸の町の、漁港に近い舞子付近での話ですのでやはり、ちょっと考えてしまうわけです。

今日は、蛸から思いが飛んでいきましたが・・今食ってるこれ・・何処の食品だろう??
考えてみるのも意味のあることかもしれません。
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# by MYP2004 | 2005-11-07 19:10 | 神戸舞子から世間を見ると

小泉イブニングドレス内閣とアジア外交のゆくえ

第三次小泉内閣が発足しました。今回の(ワイドショー的)最大の見物は、宮中での認証式と首相官邸での記者会見における女性閣僚の、特に小泉チルドレンから初入閣となった猪口邦子少子化・男女共同参画担当大臣のイブニングドレス姿でした。

鈍い光沢を放つ、ちょうちん袖のその青いロングドレスを見た時、私は衝撃で青くなってしまいました。イメルダ・マルコス元フィリッピン大統領夫人を思い出させるあのドレス、国益を損なっていません? この写真、まさか海外に配信されていませんよね。女性閣僚がああいうドレスを来て記念撮影をする国って、他にあるのでしょうか。

王室のある国ならこういう習慣もあるのかもしれませんが、限度があるでしょう。マリー・アントワネットじゃあるまいし。子どもの頃からの記憶をたどってみたのですが、そもそも女性閣僚自体が少なかったこともあり、こういう派手なドレスを見た記憶はないです、私。もしかしたら、日本では着物だったのかもしれませんが。

私の曖昧な記憶によれば、こういう場違いなドレス姿が出現したのは扇千景参議院議長が入閣した時からです。まぁ、あの人は元タカラジェンヌですから。仕方がないかなと思っていたのですが、こういう形で後継者が現れるとは。

しかも男女共同参画担当大臣ですからね・・・。まずみずからのジェンダーを乗り越えて、大臣にふさわしい成熟したファッションに脱皮してもらいたいものです。それから、二言目には「夫、夫」というのもやめないと。とにかく頑張ってください。男女平等は今、正念場ですから。

さて、その改造内閣ですが、最も驚いたのは麻生太郎の外相就任。品性のなさと歴史感覚の欠如には定評のある人間ですから。もはやアジア外交は放棄か。首相、官房長官、外相の三人が揃って靖国神社参拝という、世も末の光景が目に浮かびます。

ただ、うがった見方をすれば官房長官や外相は持論が言いにくい立場ですから。外交的影響を考えない強硬発言をノーテンキに繰り返していれば墓穴を掘る可能性もあるわけで、放言ばかりしているのは政治家失格だと、国民が気付けばいいのですが。無理か。  by G2
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# by MYP2004 | 2005-11-02 21:43 | リビングから見た社会

第29回育樹祭・お手入れの地元では・・

育樹祭の近くで見たもの。

つい先日、10月29日と30日、第29回育樹祭が兵庫県で行なわれました。
メーン会場は30日の三田市だったのですが、昭和天皇の御手植えの松が、僕の住む団地すぐ近くの県有林の中にあり、お手入れとして、皇太子殿下をお迎えしました。
で、僕の自宅と御手植えの松との距離は直線で数百メートル・・我が公団住宅から山林を越えればすぐそこの場所になるわけです。

このお手入れの式典に際し、警備の都合上からか様々なことが行なわれました。
というのも、昭和天皇が御手植えされたときには、あたりは山林でした。古代から変わらぬ丘陵地の風景そのものだったわけです。
ところが今や周囲は神戸を代表するベッドタウンの一つ・・県有林の近くには巨大な団地がいくつも林立し、県有林はそこだけに存在する緑な訳です。
この地域は団地やマンションが中心ですから人口も多く、山林が点在しますから不審者が皇族を狙うにはもってこいなわけです。
で・・先ず行なわれたのが樹木の伐採、草刈・・こうして死角を無くす作業が行なわれ、それから公園の遊具の再塗装、公園の設計見直し、さらにはバス停の屋根の張替えまで・・
一人の皇族が来られるからと、町をきれいにしたわけです。
しかし、別に普段どおりの姿を見てもらえばええやないか・・これが、住民の感想であるわけですし、何より納得できないのは、御手得の松は3本、今回、新たに植えられた松の苗木は2本・・このために、どれだけたくさんの木々を伐採しなければならなかったか・・そのことです。

この地域は桜が多く、特に団地周辺には団地が出来た時、造成地を少しでも潤いのあるものにしようというわけで、たくさんの桜が植えられて、それらは立派に成長し見事な春を演出してくれています。
僕の住む団地でも100メートル近い立派な桜の並木道があり、住宅地のこととて、ここで花見酒を飲む御仁こそないものの、静かで豊かなお花見散策のスポットとして人気がありました。
ところが、この桜が邪魔になって、すぐ近くの道路から死角が出来るというのです。
見事な桜の木は、半分を残して伐採され、あとには切り株だけが残りました。
それどころか、桜と鮮やかなコントラストを見せた山吹の木も、楠も、赤松も、計画的に造成されないで残っていた山林の木も、半分以上が伐採されてしまいました。
たった5本の松の木のために、これだけの伐採をするというのは、どう言う了見でしょう?

そんなに警備が気になるなら皇太子殿下に来てもらわずとも良かったのではないのでしょうか?
育樹を標榜する式典で、大量の木々を伐採する・・木とはいえ生命の一つであることに変わりはありません。
結局、国民も、国体のためにはバッサバッサと切られる日が来るのではないのでしょうか?

そして、異様な警備・・
団地の各建物には警官が張り付き、公園への出入り口は厳重にガードされ、さらに僕の団地よりも現地に近い、市営団地の入り口にはそれぞれに警官が配備され、普段から静かな郊外の団地は、まさに異様なムードでした。

今回は珍しい地元としての体験をさせていただきましたが、あとに残ったのは、もはや森ではなくなり、すっかり木々の減った山林と、道路がよく見渡せるかつての散歩道だけです。
え?
バス停や公園の遊具がきれいになったから良かったじゃないかって・・
いや・・そこだけきれいにしても仕方がないのですけれどねえ・・
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# by MYP2004 | 2005-10-31 13:46 | 神戸舞子から世間を見ると

「筑紫哲也のNEWS23」と「報道ステーション」に見る、テレビ報道の危機

私は最近、テレビのニュースが見られなくなってしまいました。少し前までは、「筑紫哲也のNEWS23」か「報道ステーション」は必ず見ていたのですが。

先に見なくなったのは「NEWS23」の方です。何よりもまず、ゲストにも筑紫哲也のコメントにも、「新鮮さがない」と感じるようになったんですよ。そのうち、「新鮮さがないのではなく、発想が硬直しているのではないか」と思うようになりました。この事実を直視するのはちょっと辛かった。

筑紫哲也はスターです。私が大学生の頃、彼は40代の現役で、ジャーナリストを目指す大学生の憧れでした。テレビのキャスターに転じてからも、その鋭い切り口で社会を見方を示してくれる、頼りになる存在でした。それがここ数年、少し古く感じられるようになってきて・・・。年齢もあると思いますが、問題は恐らくイデオロギー性です。視点はいいのに惜しいなァ。

それで、「報道ステーション」の方をよく観るようになりました。私は「ニュースステーション」の頃から、「社会と生活とをつなぐ」というこの番組のスタンスを支持してきました。後継者が古舘伊知郎というのも、これ以上はない人選だったと思うし。

それが最近は、観ていて違和感があるのです。いつ頃からこうなったか考えてみたのですが、恐らく解散を受けての衆議院選挙のあたりから。古舘のコメントが両論併記的になったというか、私にとって聞くに堪えないものになってきた。より正確に言えば、何かに気を遣っているような言い方になってきたように思えるのです。

生放送で体制批判的なことが言いにくい、何か大きな力が働くようになったのだと思います。9.11同時多発テロ後のアメリカで起きたメディアへの圧力が、いよいよ日本でもあらがえない力になってきたという実感があります。古舘はいつまで踏みとどまれるでしょうか。

一方で、筑紫哲也のような大御所が力を失ってきている。彼が引退したら、報道のTBSの看板を誰が引き継ぐのか。テレビ報道は今や、危機に瀕しています。もともとテレビは規制がかけやすいメディアです。また、政治的プロパガンダの道具にもされやすいし、小数意見が反映されません。

こうなると、色々あってもやはり、ネットジャーナリズムを育てていくしかありませんね。ネットの世界はテレビより自由で、関わり方が能動的ですから。それに何より、イデオロギーではなく個人を拠り所とする批判が成り立つんですよね。今の時代はそれが大事です。同じ理由から、IT企業がテレビとの連携を求めることには少し懸念があります。    by G2
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# by MYP2004 | 2005-10-25 19:16 | リビングから見た社会

通勤電車の蛍光灯カバーの話

テロ対策で変わってしまう関西の伝統

関東と関西の電車の内装で大きく異なる部分をご存知でしょうか?
もちろん、それぞれに例外もあります・・

答えは「蛍光灯カバー」なんですよね。
関東の電車は一般的にJRも私鉄電車も地下鉄電車も蛍光灯は剥き出しに取り付けてあります。(京浜急行にはカバーのついた通勤電車もあります)
蛍光灯の照度を落とさず、車内を出来るだけ明るくするにはこの方法が良いのですが、蛍光灯とはいえ、ずっと見つめていると目が痛くなることもありますし、例えばスキー板や剣道の竹刀などのような長いものを持って乗られたお客が、不注意に蛍光灯を割ってしまうこともあります。
それに車内の見つけも蛍光灯が剥き出しだと、やはり無粋になってしまいます。

関西では私鉄各社が伝統的に(電灯的?)蛍光灯にはグローブと呼ばれるアクリル製の蛍光灯カバーをつけていました。
関東でも有料の特急電車や新幹線には同じようなものがついていますね。
関西の私鉄は戦前からスピードとサービスで競い合ってきました。
電車の内装も阪急は飛びぬけて上等なつくりで、京阪、阪神も細かな部分にまで気を使い、およそ通勤電車とは思えぬ上質の室内空間になっています。
更に、実用本位の設計だった大阪市営地下鉄やJRも私鉄各社を見習い、上品なインテリアデザインとなってきました。
そのなかで、蛍光灯のカバーは、一時期これを取り外した南海や山陽も含めて、取り付けが成され、関西の電車の、関東とは違う雰囲気を出すのに一役買っています。

ところが、こう言った関西の伝統に横槍が入ってしまいました。
韓国での地下鉄火災です。
日本では北陸トンネル事故以来、鉄道の難燃化、不燃化は徹底されていて、事が起きても大惨事になる可能性はこれまでは低かったわけです。
ところが、車内にガソリンを撒かれたり、爆発物を持って乗車されると言うことが世界的に懸念される状態になると、日本の鉄道の不燃化も更に押し進めねばならなくなります。

ここで、その槍玉に上がったのが蛍光灯カバーでした。
多くの蛍光灯カバーはアクリルですから可燃物なわけです。
消防庁の指示は、新型車両から見直せというものでした。
そこで、現実に火災事故を起こし、被害を出した近鉄東大阪線と、それと直通運転する大阪市の中央線の車両については蛍光灯カバーのないもので造られることになったほか、伝統を重んじる阪急は蛍光灯カバーを省略する代わりに間接照明を採用し、消防庁の指示に従うことになりました。(通勤電車で間接照明というのも凄いことですが・・)
今後は、電車室内の蛍光灯のカバーは、関西でも無くなっていくか、それとも、阪急のように天井構造に工夫を凝らすか、あるいは強化ガラス製にして不燃化するか・・

関西の鉄道伝統のアイテムも、時代がきな臭くなることにより、少し変化することになってきたわけです。
鉄道・・なかでも私鉄電車は平和な時代であることが前提で存在しています。
その私鉄電車が設計を変更し、伝統を見直すことになる理由が「テロに対する対策」なわけですから、もしかしたら時代は少し悪い方へ進んでいるのかもしれません。
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# by MYP2004 | 2005-10-21 15:35 | 神戸舞子から世間を見ると

神戸空港再び・・不思議な市長選挙

23日は神戸市長の選挙、神戸の皆さん・・行きましょうね・・

この選挙でここ数回、争点になるのが「神戸空港問題」ですが、その神戸空港は来年2月16日の開港を目指して着々と準備が進んでいます。
スカイマークエアラインズは、関西空港と羽田を結ぶ路線を廃止しても、神戸空港に拠点を持ってくるというそうですから、需要はあると踏んでいるのでしょうね。
ここまで来ると、もはや工事を止めようがないのも、実情でしょう。

空港島ですが、これは借金で造成されていて、費用は、造成された土地を分譲することで賄うことが出来るようになっているそうですが、未だに売却は一件もありません。
もしも、土地を購入する企業がなければ、市民からの税金を投入しないといけなくなりますが空港建設、運営には市民の税金を投入しないのが公約ですから、それでは公約違反になってしまいます。
市民団体からの反発や、公約違反による訴訟もありうるでしょう。
そうでなくとも、神戸市は市民の3分の1を超える署名を議会でいとも簡単に否決してきた過去があります。

そこで神戸市役所の中では、公約を拡大解釈して「空港そのものの工事や運営に税金を使わなければ市民との約束は果たせる」とまで言い出す議員や職員まで出る始末・・
これでは開港半年を切った現段階では、空港島の運営には既に失敗してしまっているといえましょう。

さらに神戸市では空港への乗り物が当初計画されてきた地下鉄では採算が合わないとされ、新交通システムだけになることから、利用を少しでも促進するために空港島の駐車場を無料にする考えを表明しました。
これでは、駐車場の利用料をあてにしていた空港運営会社の首を、かえって絞めてしまうことになります。
さらに、新交通システムもいくら計算しても当初予定の三宮~空港16分は難しいことがわかり、ラッシュ時以外の時間帯に2駅を通過する「快速」を運行することで「三宮から最短16分」にすることになりました。
ラッシュ時には18分程度かかる予定です。
実際、三宮から徒歩で15分もあれば新幹線の新神戸駅にいけますし、地下鉄を使えば新神戸駅まで僅か3分です。この状況では最初はご祝儀で飛行機を使ってもらえても、やがて乗客は新幹線の便利さを思い知ることになるでしょう。

矛盾まみれの空港建設ですが、今なら開港にストップをかけることも出来ます。
市長選挙はそのためには最大の市民が出来る運動であるわけですが、何故か自公民の与党組は1枚岩なのに対し、反対派はいつも割れています。
その中で、反対派で立候補する女性候補が「神戸空港開港の是非は市民投票で問い、開港すべしとの市民の意見が大勢を占めれば開港し、開港しないという市民の意見が勝れば工事を中断する」というのは、現段階において、非常に現実的な考え方ではないかと思っています。

ただ、無党派市会議員による推薦で、反対は候補がもう一人立候補します。
今回も現職に反対派2人が立候補・・せめて一騎打ちなら勝算もあるのに・・そう思うとこれまでの過去の選挙全てが恨めしく思えてきます。
この状況は国政にも似ていますね・・与党側はがっちりとまとまっているのに、野党側はいつもバラバラ・・
これでは反対意見など、日の目をみることが難しいと言わざるを得ません。
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# by MYP2004 | 2005-10-14 09:55 | 神戸舞子から世間を見ると