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自民党新人議員たちの大はしゃぎ

早いもので、衆議院選挙が終わって半月が過ぎました。「圧勝」した、話題の自民党新人議員は大はしゃぎです・・・と書けば、「料亭に行きたい!」「年収2500万!」「グリーン車乗り放題!」発言で武部幹事長から叱られた、あの26歳・杉村太蔵議員のことだと思うでしょう。

いえ、あれは誰が見てもただのお子ちゃま、勘違いだから腹も立ちません。「料理も政治も同じ」のカリスマ主婦出身、藤野真紀子議員には何も期待していないし、節操も思想もない佐藤ゆかり議員にも、今さら何を言ってもね・・・。片山さつき議員が当選したとたんに笑わなくなって、官僚の顔に戻っても驚きません。想定内だから。それなりに実力はありそうだし。

私が一番落胆しているのは、猪口邦子上智大学教授、元国連軍縮大使です。彼女は、あの世代では数少ない女性政治学者であり、その珍しさから、かつて「上智のマドンナ」と言われた人。夫の猪口孝中央大学教授とのおしどりぶりも有名です・・・

というか、インタビューで必ず夫の話をする不思議な人ですが(笑)、それでも双子を生んで頑張っているし、あまり面白くないけれど本も書いているし、同性としてそれなりに応援していたんですよ、私。唯一の被爆国の女性軍縮大使として、国際舞台でも活躍してもらいたいと。

その彼女が選挙に出ました。でも、出馬の弁からして冴えなかった。何を聞かれても、「全て党にお任せしてありますから」だけ。政治学者なのに理念も何も感じられない言動の数々。それだけで失望していたけれど、当選後がもっとひどかった。

初登院にはなぜか夫同伴で、仲睦まじさをアピール。珍しいケースですね。それはいいとして、こう言ったんですよ。「この選挙で感じた民主主義の原点を見つめていきたい」。私は驚いて、椅子からずり落ちそうになってしまいました。

これはひどい! どこに民主主義の原点が?! そんな空虚なことを言ってはいけません。幾ら何でも、政治学者の言う言葉じゃないでしょ? もはや御用学者の域を超え、人間としての良心も感受性も失っています。

小泉首相の所信表明演説を聞いて、「本当に感動しました」と言うに至っては、外務大臣の椅子が見えて舞い上がり、理性も知性も捨て去ったとしか思えない。世界に出て行った人が、こんなお粗末なことを言うなんて。

かくして女性政治学者のホープは、権力の甘い蜜に吸い寄せられて、今やほとんど正気を失っています。一応学者であった人が、ここまで俗っぽくなるとは。権力と人間との関係や、政治家という支配階層について考えさせられますね。   by G2
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by MYP2004 | 2005-09-27 21:55 | リビングから見た社会

風林火山

NHK、再来年の大河ドラマ・・
以下、NHKのホームページから引用させていただきます。

**************

新番組のおしらせ(9/5)

2007年(平成19年)の大河ドラマは「風林火山」です。



戦国時代の乱世、最強軍団といわれた甲州武田軍。その軍旗は「風林火山」。
古代中国の軍略家・孫子の言葉に基づいている。
武田軍の孤高の軍師・山本勘助 (やまもとかんすけ)。
勘助は武田信玄こそが唯一の覇者と信じ、戦い、そして川中島の大合戦に散っていく。
夢と野望、愛と憎しみ、謀りごとと裏切り。
大河ドラマ第 46 作「風林火山」は井上靖の不朽の名作をドラマ化する、戦国ロマン大河の決定版です。

<企画意図>

 「風林火山」は、明日はどうなるかわからない乱世の戦国時代に、。夢に向かって生き抜いた人々、夢なかばにして破れ散っていった人々。それぞれが夢に賭ける覚悟や無念、その美しさをダイナミックに描きます。


********************

僕は井上靖さんの「風林火山」は大ファンなのですが、その作品を読むにつけ・・NHK発表の企画意図は原作者の意図と違うように感じてなりません。
武田信玄に関しては、新田次郎氏「武田信玄」、津本陽氏「武田信玄」の2作も含めて、時々読み返しながら、この中世の花といわれた人物の奥深さを味わっているのですが・・実は僕は戦国物のファンでもあるのです・・しかし、今回のNHK発表は首を傾げざるを得ないのです。

運命を定めとして生きる人々の愛と夢の物語です

これ・・僕には井上靖氏の作品からは愛と夢は・・あまり感じず、戦国の世を渡ろうと、うごめく人間の宿業を描いた作品であるような気がして仕方がありません。
作品発表時には由布姫への山本勘助の恋のようなことが言われていたように思いますが、作中の山本勘助は、武田晴信と由布姫をまるで親のような情愛で見ているように感じるのです。

更に言えば、井上靖氏の「風林火山」は小さな単行本です。
読みきるのにそれほどの時間はかかりませんし、そこに出てくるエピソードも多くはありません。
それは2時間ドラマや、映画の原作としては適当であっても、1年間、毎週45分の放送をする大河ドラマの原作として果たして適当なのでしょうか?
もちろん、この作品のすごさは、戦国時代の駿府や古府中、諏訪をまるで手に取るように描き出し、生き生きと登場人物それぞれにしっかりと個性を際立たせた描写力に有ると思うのです。
それにしても作品が大河にするには短すぎる・・
短い作品に色を加えるとなると、新田次郎氏か津本陽氏の作品あたりから設定やエピソードを借りてこなければならず、そうなると更に原作の素晴らしい香りが消えうせてしまうのではないのでしょうか?

更に更に危惧するのは、戦う者のロマン、戦う者の哀しさ、そしてその中ではぐくまれ、実ることのない恋と言ったドラマにするということは、なにやら戦争賛美の方向へ向かいそうな気がしてなりません。
武田信玄といえば、信玄堤や甲州法度などの先進的な領国経営の良い面と、志賀城攻撃での生首三千や、黒川金山へ敵国の捕虜を送り込んで強制労働させたなどのマイナス面もあります。
諏訪御寮人にしても、歴史の被害者であって、身勝手な男に人生を翻弄された不運の女性と考えてはいけないのでしょうか?

いずれにせよ、作品には庶民の目線を失わないで、本当のイメージに近いものを出していけるように取り組んで欲しいと考えるのは、歴史マニアの自分勝手なのでしょうか?
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by MYP2004 | 2005-09-25 20:54 | 神戸舞子から世間を見ると

バーチャルSLファンへの危惧・・新人類世代

先日、久々に大阪梅田の旭屋書店を覗いてみました。
この書店は縦に長い店・・ワンフロアの面積はそれほどでもないのですが、フロアは8つに及び、それぞれ専門の書物がフロアごとに分けられていて、使いようによっては便利な書店です。
で・・ここの8階に、乗り物マニアのためのフロアがあり、その多くを鉄道ファン向けの書物が占めています。
鉄道ヲタクと呼ばれたり、鉄ヲタと馬鹿にされたりの鉄道ファンという人種ですが、いまや、書店によっては馬鹿に出来ない売上を稼ぎ出す人たちであるわけで、そろそろ市民権を得てきたような気も・・(これはあくまでも贔屓目ですが・・)

民主党の前原氏は鉄道ファンで知られます。
彼は自分のホームページにも堂々と趣味はSLの撮影と書いてある相当な・・オタク・・のようです。
鉄道ファンという趣味は、ある意味では地味な趣味です。
釣好きの方が釣果をもって帰られたり、園芸好きの方がボランティアで公園などの緑化に貢献したり・・あるいはモータースポーツのように、美しい女性が花を添えることもなく・・とにかく、地味な趣味です。
鉄道会社にとってもいいお客である反面、事細かに煩く、知識はプロ以上にある人も多く、厄介な存在です。

この鉄道趣味人が政党の代表になった。
だからといって、その人を鉄道ファンが応援したりはしないのがまた、鉄道趣味人の良くも悪くも面白い面ではありますが、ただ、彼の心情に帰ったとき、もう、お忍びで公私の私で鉄道趣味を楽しめないかと思うと可哀想な気もします。

不思議なのは、前原さんがSLファンだということ・・
彼が物心ついたときにはSLは殆ど消えていたはずで、趣味として自覚できる年代になるともう、SLは北海道や九州などの一部に残っているだけだったはずです。
彼は、これらを追っかけしていたのでしょうか?
何故、僕がこれを言うかって・・前原さんは僕より二つ年下です。
僕は中学生時代に小さなカメラを無理を言って買ってもらい、そこから鉄道趣味に入るわけですが、都会育ちの僕の周りにSLの姿はありませんでした。
同じ時期に鉄道趣味を始めた人なら、このことが分かって頂けるのではないでしょうか?
前原さんは京都の出身ですので、僕とさほど鉄道の環境は変わらなかったはずです。

このブログにこれを書いたのは、彼の安保や国防、憲法に関する考え方に、もしかしたら現実に活躍しているSLを殆ど見ないで、京都でしたら梅小路の機関車博物館などの保存車両やイベント用の特別列車が彼のSLへのイメージではないかと言う事と同じ部分があるのではないかとも思ったからです。
現実に通勤通学客や所用に出かける乗客を乗せて走るSLと、観光用に特別に残っているSLとでは、その受けるイメージが大きく違います。
蒸気機関車が廃止されたのは、エネルギーの革命と、効率の悪い機構にあったわけですが、観光用のSLでは、そういう部分は見えてこないでしょう。
また、毎日の通勤でSLを使った人なれば、煤煙は構わずに客室に入り込み、加速も悪いSLが電気機関車(EL)、電車(EC)に変わったときの嬉しさは堪らないものもあったでしょう。

僕たちの世代は新人類世代と言われます。
生まれた時から日米安保条約があって、日本は高度経済成長の真っ只中でした。
僕たちの両親の世代は戦争は体験していますが、多くは戦時にはまだ子供であり、戦時に社会の中心的世代であったわけではありません。
このことから、新人類世代は戦争へのイメージも多分にバーチャル的であるように思うのです。
思い出すのは小学生の時、太平洋戦争を精密に描いたアニメ「決断」が放映され、宇宙戦艦ヤマトに熱中し、機動戦士ガンダムで戦うことの哀しい美しさを知った僕たちの世代・・

SLへのバーチャルな思いなら、個人の趣味の範疇ですし、他人にとやかく言われる筋合いのものではありませんが、こと、戦争、あるいは平和のイメージがバーチャルでしか得られていない世代であることを、僕たちの世代は自覚していかねばならないと思うのです。

そういえば、今回、この世代の人や、もっと若い人がたくさん国会議員になられました。
願わくば・・平和がバーチャルにならぬように。。
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by MYP2004 | 2005-09-20 12:07 | 神戸舞子から世間を見ると

憲法「改正」のまやかし

もし「憲法改正はした方がいいと思いますか?」と聞かれたら、私は質問者の意図をはかりかねて、すぐには答えられないでしょう。

「憲法改正? 憲法を丸ごと変えようというのかな・・・。 まさかね。やはり九条のことを言っているのかな」などと考えてから、こう聞くでしょう。「憲法の、どこをどういうふうに変えるのですか」。

だって、そうでしょう? こんなおかしな聞き方ってありますか。いきなり「リフォームするのか、しないのか」と聞かれてもね。yes/noでは答えられませんよ。

ところが、こんなおかしなことがまかり通っているのです。それが現在の憲法「改正」論議、特に世論調査です。「憲法改正は必要ですか」ってアナタ、そんな大問題を拙速に聞く方が間違っています。憲法とは何か、まず国民レベルで勉強することから始めないと、リフォーム詐欺に遭うかもしれないじゃないですか。

それにしても、こういうおかしな聞き方、最近もあったような・・・。 おお〜っ、郵政民営化がそうだった!とにかくyesかnoか、賛成か反対か、改革派か抵抗勢力かと二者択一を迫り、考えたり反対したりしたら、時流に乗り遅れるかのような雰囲気をつくる。そして何が何だかわからないままに、一気にケリをつけるというやり方です。

そもそも改正ということばは、現状が悪いということを前提としています。現状をより良くする事には誰も反対できません。「改正すべきか」と聞かれるからには、現状ではまずいのだろうと思いますよね。

つまり、改正という言葉自体に仕かけがあるわけですよ。あらかじめ価値判断を含んだ質問なのです。従って憲法改正と言ったとたん、この罠にはまることになります。巧妙ですよね・・・だから私は、憲法「改正」と言うことにしています。

今、永田町には憲法「改正」をめぐって、異様な高揚感が漂っています。民主党の前原誠司新代表は、「憲法の改正もできる党だということをアピールしていく」と言いました。1930年代の、若手「改革」派将校がああいう感じだったんでしょうね。

ターゲットはもちろん九条ですが、ついでにあちこち手を入れて、国民に説教を垂れる教訓集のような、異常なシロモノをめざしています。憲法は支配者の暴走を防ぐものという基礎知識さえ、無視(知らない?!)。

そうそう、衆院憲法調査会をずっと傍聴してきた新聞記者に聞いたのですが、政治家が国の将来を憂いて議論しているように報道されているけれど、実際はひどいものだとか。

居眠り、私語、欠席、勝手な出入りで、学級崩壊状態のふざけた会議。政治家が立場を利用して、言いたいことを言っているのが実態だそうです。「憲法改正論議なんていう、そんな立派なものじゃないよ」ですって!

改革、改正。「改」の字に御用心。政治家は概して不勉強ですからね(意外に知られていないけど)。国民が賢明になってリードしないと。

有事法制成立の時は、新聞が「国民の7割が支持」と書いたために、世論を気にした議員たちが、一気に賛成に流れたとのこと。議員から聞いた話です。

追記

今yahooニュースを見たら、民主党の前原新代表を、「端正な顔立ちでジャニーズ系」「国会の郷ひろみ」と紹介していた。こういう取り上げ方がいけないのよねぇ。本当に「改革」派将校になるかも。 by G2
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by MYP2004 | 2005-09-17 22:12 | リビングから見た社会

声が大きいと得なようです。

声の大きさ・・これは叫ぶ声だけではなく、イメージとしても声の大きさについてもそうですが、どう考えても先だっての選挙結果は声の大きな・・大きな声と言うのはいっぱい喋ると訳がわからなくなるから、できるだけ単純な内容の方が良いのですけれど、そう言ったことも含めて声の大きな小泉さんの勝ちだったわけです。
民主党の岡田さんは世間の声に押されて、小さな声でいっぱいの内容を喋ったから、余計に訳がわからなくなった・・
(喋る声が小さいと言うことではありませんよ)
そういや、鈴木宗男さんも辻元清美さんも声が大きく、話は分かりやすい・・
こういう事を戦術と言うのでしょうね。
でも、これは天性の才能のような部分も大きいとも思います。

真面目な人ほど、声を出そうとすればするほど小さな声になってしまう。
よく学校の現場で、先生が声を張り上げても生徒は静かにならないと言う悩みを聞きますが、生徒が一瞬にして静かになる先生もあるわけで、そういう先生は声もでかいけれど、話す内容がわかりやすい・・
また、そういう先生ほど、多少怖くても生徒には人気があったりしますね。

政治の世界に話を戻すと、田中角栄さんや中曽根さん、かつての公明の矢野さん、社会党の大出さん・・こう言う方々は声が大きく、分かりやすく、テレビ受けしていましたね。
今回の自民党の勝利の背景にはこう言う部分があったことは否めないと思うのです。
同じ与党でも何を言っているのか意味不明で、ついには自動車重量税の値下げなどと言う訳の分からないことを盛んに宣伝していた公明党は議席を減らしています。
(この政党にとっては、それでも大勝利だそうですから、めでたい話ではありますが・・)
かのヒトラーも、声が大きく、分かりやすいことで人気を集めたと言われます。
強いアメリカを目指したブッシュ大統領も・・

出来れば、同じ声の大きく、明快に分かり易い事を言う人でもゴルバチョフ大統領やネルソン・マンデラのように良識溢れる政治家が日本に出れば、この国の行く末を心配なぞしなくてすむのでしょうけれど・・
今回の場合は・・やはりヒトラーでしょうか・・
嫌な気分ですが、負けてばかりもいられません。
そうそう、良識ある政治家を訓練し、育てないと・・
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by MYP2004 | 2005-09-15 09:59 | 神戸舞子から世間を見ると

衆議院選挙で、自民党は本当に圧勝したのか

争点を郵政民営化一本に絞り、二者択一を迫って、
派手なパフォォーマンスで国民を思考停止に追い込んだ衆議院選挙が終わりました。
新聞には「自民圧勝」の文字が踊っています。

朝日新聞は一面に、ストライプのシャツを来た首相の満開の笑顔をカラーで載せ、
社会面には深夜、会見場から肩を落として去る岡田代表の姿を、
「白黒写真」で載せていました。
明暗を分けた様子を伝えたかったのかもしれませんが、
こういうマスコミの報道ぶりが、事の本質を隠蔽しまうんですよね。

これがテレビになるともっとひどい。
もう、目を覆わんばかりです。
視聴率という内部向けの数字を気にしているんでしょうが、
華やかな女性「刺客」候補の派手な選挙戦を振り返り、
「民意は郵政民営化を支持した」というメッセージを繰り返しています。

こういう情報に触れていると、「これが時代の趨勢なのか。
皆そう考えているんだな」という気分になってきます。
あとは「勝てば官軍」「長いものには巻かれろ」。
敢えて時代の奔流に逆らおうという気持ちにはなりません。
何しろムードに弱い国民性で、
大勢が決まったら「バスに乗り遅れるな」ですから。

そもそも、郵政民営化ばかり取り上げた時点で、
マスコミは本質の隠蔽に手を貸しています。
まぁ、権力に睨まれたくなかったのでしょう。
仕事がやりにくくなりますからね。

しかし、テレビがイラク問題や憲法問題、外交問題を繰り返し取り上げていたら、
小泉自民党の情報操作はここまでうまくいったでしょうか。
そして、選挙後のこの報道ぶり。
マスコミの太鼓持ちは延々と続いています。

ところで毎日新聞の集計によると、今回の衆院選小選挙区の有効投票総数のうち、
自民党候補の得票の占める比率は47.8%、
民主党候補は36.4%だったそうです。

しかし、自民党は定数300の小選挙区で、7割以上にあたる219議席を獲得、
民主党は4分の1以下の52議席にとどまっており、
得票率以上に議席数に差がつく、小選挙区制度の弊害がよくわかります。

今回の選挙の小選挙区の総有効投票数は、約6806万票。
自民党の得票数は全国総計で、3251万票余り。
一方、民主党は2480万票強で、両党の差は約771万票でした。

しかし、当選者が1人の小選挙区制度では、次点以下の候補者に投じられた票は、
惜敗率として比例代表の復活当選に反映される以外は、「死票」となります。
当選者が2人以上の中選挙区制と比べ、
得票率と獲得議席のかい離が大きくなる特徴を反映して、
議席数で4倍以上の差がつきました。

象徴的なのは、東京都のケース。
都内25小選挙区の有効投票総数のうち、自民党候補は約50%、
民主党候補は約36%の得票でしたが、獲得議席数は「23対1」でした。

つまり、自民党は伝えられているほどの圧勝ではないのです。
それなのに、「あんな暗い顔の男(岡田代表)はダメだ」の何のって、袋だたき。
まぁ確かに暗いですが(笑)、皆で敗者をこきおろす様子には薄ら寒いものが・・。
敗れた側に向けられる、この侮蔑と嘲笑。
明日は我が身かもしれないのに。

かくして、政権交代を不可能にするために自民党が推し進めた、
小選挙区制という狡猾な制度の欠陥を指摘する声は聞こえてきません。

自民党よ奢るなかれ。
国民よ騙されるなかれ。
日本は今、内憂外患です。
政府の暴走を許してはなりません。  by G2
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by MYP2004 | 2005-09-12 18:08 | リビングから見た社会

戦をしてはならない時期に

台風14号は舞子付近に関しては大きな被害もなく、とりあえずほっと一息という感じですが、九州や山陰・山陽地方の方々には大変だっただろうと思います。
心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い生活の復旧を祈って止みません。
昨日も書きましたが、台風と国政選挙が重なったことは過去に例が無いそうです。
台風の通り道とも言える日本で、重ならなかったと・・これは本当に驚きですが、これまでは基本的に台風シーズンを避けていたということもあるようです。

戦国時代、梅雨の大雨の時期、戦をしてはならない時期に無理やり京へ上る戦を始めたのは今川義元でした。
彼には絶対に勝って京にまでいける自信はあったのです。
今川家といえば、当時、足利将軍に次ぐくらいの家柄ですし、豊かな駿河、遠江、三河を傘下におさめ、金山を保有する大大名でした。
ところが、駿河を出て最初の敵である織田信長の奇襲戦法に、桶狭間の戦いで敗れ去りました。
織田信長は降りしきる雨を味方につけ、奇襲が悟られないようにすることに成功し、一気に今川義元の本陣をつきます。
当時の戦争は大将を討ち取られれば、そのまま負け戦になることが多く、結果として今川軍は大将と幕僚達を失い、敗走することになるわけです。

してはならない時期に、してはならない戦をする・・今の小泉・神崎政権と似ているような気もしますが、残念ながら織田信長に匹敵するほど気概の入った敵はいないような気がしてなりません。
こうなると、戦を仕掛けたものの勝ちということになる訳で、どうも結果はこの国の将来にとって良い方に向かうようには見えません。
戦国時代の織田信長が、もし、今川義元に敗れていたら・・
日本の歴史は、大きく変わっていたかもしれません・・
信長個人への評価は様々ですが、過去の価値観を覆し、新たな価値観を創設したことの意義は大きかったと思うのです。

ところで、小泉首相は自らを信長に例えていますが・・なるほど、宗教を叩いた挙句に手なずけ、自らの飼い犬にするあたりは似ているかもしれませんが、少なくとも、信長は外国に自国を売るようなことは全く考えていなかったのですから、何をかいわんや・・です。。
信長が行なったのは旧来の権威の否定であり、小泉首相がしていることは旧来の権威の維持である事は明白です。
それとも、信長がやったように大量の民衆を虐殺するようなことを彼もしたいからでしょうか?

僕の小説サイト「STORY」最新作は叡山攻撃前夜の信長と秀吉、蜂須賀小六を書いてみました。

STORYはこちらです。

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by MYP2004 | 2005-09-07 09:50 | 神戸舞子から世間を見ると

女性「刺客」候補たちが示すもの:権力に近づく女たち

作家の林真理子氏と女性経営者の奥谷礼子氏は、
小泉首相と定期的に食事会をしているそうです。
へぇ・・・・。
この話を新聞で読んで頭の中にパッとひらめきが走り、
このブログを書こうと思い立ちました。
テーマはズバリ、「権力に近づく女たち」です。

いわゆる女性「刺客」候補たちに
(この言い方は良くないと思うのですが、敢えて使います)、
私は同性として、ある共通の要素を感じるのです。
それは「現体制の絶対的肯定」。
その上で、うまく立ち回って上昇していく事ができる才覚。
いやぁ、すごいですねぇ! 

ひと昔前、90年代半ばぐらいまで、
女性の社会進出は何かを変えることにつながっていました。
マドンナ作戦という言葉は(これもあまり良い言葉ではありませんが)、
そういう雰囲気の中から出てきたものだったと思います。
つまり、女性は「変化」を象徴する存在だったのです。

しかし、女性の社会進出と共に状況は変わりました。
決定的だったのは、イラク戦争時の川口順子外務大臣の存在。
小泉首相と共に、ポーカーフェースで公式見解を繰り返す様子は、
女性もまた体制の担い手になったのだという、苦い現実を教えてくれました。

そして今回の刺客候補たちの「見事な」生き方。
鮮やかそのものです。
大手マスコミ幹部と関係を結んで、出世への足がかりをつかんだらしき人あり、
(この人、才色兼備なのに目が空洞なのはナゼ?)
経歴詐称ながら若さと美貌で知名度を上げ、
いつのまにか大学教授に納まっていた人あり(ノーコメント)、
「料理も政治も同じ」と平気で言える人あり(・・・・・)。
ここまでやれれば立派というべきか。

しか〜し、愛されてるキャラで野心を覆い隠すより、この方が正直かも(笑)。
女性の野心は、かつて裏の世界でしか発揮できませんでした。
銀座の大ママとか、ドン金丸信を支えたホステスさん出身の女傑とか。
結局、男性を通してしか実現できなかったのです。
(今でもそういう生き方の人もいますけど)。

そう考えると、上昇志向を隠さず、
みずから表舞台で主役になろうとする女性が増えてきたのは、
いいことかもしれませんね・・・。
少なくとも、カワイイふりをしなくてよくなったのはいいことです。
と同時に、性差よりも生き方という時代になったのだなと、
つくづく感じる今日この頃です。
                                                   by G2
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by MYP2004 | 2005-09-03 22:02 | リビングから見た社会

今や総理はスーパースター

タイトルは中島みゆきさんのかつての歌のフレーズからお借りしました。

ここ数日のテレビ報道を見ていると、小泉総理の絶大な人気ぶりが伺えます。
京都駅では「きゃー小泉総理よ!わ!こっち向いてくれた!」「じゅんちゃーーん!」「じゅんさまぁ!」との黄色い声が飛び交う中を、嬉しそうに歩く首相の姿が映し出されていました。
同じテレビ番組で、シーンは変わって、神奈川県のニュータウンらしきところにある駅前・・
歌手の山本リンダさんが、悲壮な表情で、候補の応援演説をしていて、熱心に聞き入るファンか、それとも支持者か良く分からない方々の姿も映し出されていました。
メディア戦略と言いますが、これでは、有権者と言うものは、あるいは国民というものは無知で、好奇心だけが溢れていて、そこをうまく制した人が選挙で当選する・・そのような印象を僕は持ってしまいました。

「じゅんさま!」と叫んでおられた女性は、小泉首相がこの数年で行なった様々な国民への痛みだけを伴う改革の実態がわかっておられるのでしょうか?
それとも、もっといじめて欲しい・・マゾ的な快楽によっておられるのでしょうか?
(不適切な言葉の使用・・申し訳ございません)
これでは、イメージだけで民主主義を逆手にとって独裁国家を実現したヒトラーと一緒ではないのでしょうか??
山本リンダさんに個人的な恨みはありませんが、彼女は現政権がなそうとしていることをきちんと理解されたうえで応援演説をしておられるのでしょうか?
歌手に政治家の魑魅魍魎の世界の何が分かるというのでしょうか?

米国の選挙は、確かにメディア戦略が中心ですね。
ですが、日本のように、候補者や、首相をタレント化して扱うのでしょうか?
もう少し、市民が賢くならなければなりません。
もう少し、国民それぞれが自分の頭で考えなければなりません。
きちんと政策を論じ、その政策が投票のポイントになっていかないと、やがて民主主義は崩壊し、恐ろしい全体主義のもとで、戦争への道を走ることになるでしょう・・
僕はそこを憂いています
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by MYP2004 | 2005-09-01 13:54 | 神戸舞子から世間を見ると