カテゴリ:神戸舞子から世間を見ると( 32 )

安全と言うこと、人に優しいということ

2005年4月26日(火)

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安全ということ、人に優しいということ

JR福知山線の事故は、かつて国鉄マンだった僕には辛く、哀しい事件です。
何より亡くなった方、ご遺族に謹んで哀悼の意を表し、けがをされた方にお見舞い申しあげます。
僕には今のJRにも西日本に限らずかつての同僚がいて、彼らの想いはいかばかりか・・事故復旧現場にも彼らの姿がある可能性が強く、やりきれない思いです。
事故の要因などはここでは触れませんが、本当に安全で人に優しい乗り物ということについて考えてみます。

最近の乗り物のカタログには必ずといってよいほど「人に優しい」という言葉が刷り込んであります。
実はこのたびの事故車両である207系電車についてもそのことが大きく宣伝されていました。
大きな窓、ゆったりとした室内、深い座席、シンプルで落ち着いたインテリア、関西のほかの私鉄に負けない上質の室内空間を実現しています。
ところが、車体の強度と言う基本的なことでは、このたびの事故で馬脚を現してしまったように思えます。
これは何もこの電車に限ったことではないのです。
例えば新幹線の「のぞみ」薄いアルミ合金で車体が構成されています。事故が起きれば、今回の事故どころではない状態になるかもしれません。
あるいは関東の方ならば京浜東北線など、これまでの頑丈な鋼製車両から軽く、弱い軽合金製に変わってきています。
最近のデラックスな観光バスもそうです。
大きな窓は柱を少なくして実現し、軽量化とあいまって、事故時に乗客を守るということは、まず考えられていないでしょう。

以前、山陽新幹線でトンネルの天井が崩壊し、列車を直撃するという事故がありました。頑丈な初代新幹線の0系車両は天井を破損しましたが、乗客にはけがはありませんでした。

考えると現代の「人に優しい」というキャッチフレーズは必ずしも安全面での優しさではなく、日常使う上で、不便がなく快適であるということだけだったのでしょうね。
鉄道会社で鋼鉄製の車体を使う会社はほとんどなくなりました。
大手では九州の西鉄、関西の阪神(一部を除く)くらいでしょうか?

僕たちは万が一の時には自分を守ってくれない乗り物しか選べなくなっているようです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:59 | 神戸舞子から世間を見ると

100周年を迎えた会社

2005年4月1日(金)

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100周年を迎えた会社

今月12日、関西では非常にネームバリューの高い会社が開業100周年を迎える。
この会社は「阪神電気鉄道」1905年、明治38年に大阪と神戸の間を一気に開業、といっても、当初は民間企業による官設鉄道平行線への、免許の条件として、線路の一部を道路上に敷設せよなどの条件がついたという。
それまで蒸気機関車が1時間に1回ていど、のんびり走っていたこの二つの大都市の間に、今から見ると路面電車に毛の生えた程度かもしれないが、それでも電車という、当時最先端の乗り物が数分間隔で走り始めたのだから、世間の注目度は高かっただろう。
阪神という会社はおもしろい会社だと思う。
長い伝統と、しっかりした営業成績と、同社を愛する多数の顧客を有する有力な大手鉄道会社だ。
が、阪急や近鉄ほどは大きくない。
阪神とて近鉄や阪急のような巨大コンツェルンへの道が全くなかったわけではない。また、戦時には交通統制の対象になりかけたこともあったという。
けれども結果的に阪神は自社が作った子会社を吸収するにとどまっている。
小さな会社かもしれない。大手私鉄というには決して大きくはない。けれども阪神の名は全国に知れ渡っている・・言わずとしれたタイガースの存在である。
関西にはかつては京阪を除く大手私鉄がプロ野球チームを有していたけれど、どういう訳か阪神ほどの人気は出ない。これもまた結果として関西電鉄が保有する唯一の球団になってしまった。
阪神の進み方は、必ずしも企業として大きくなくても、十分に人をひきつける力を持つということを考えさせてくれる。
非常に個性的であるが地味な会社・・個性的であるがゆえ、野球チーム以上に鉄道にもファンが多い。

これは・・今後の日本という国の進み方について大きなヒントなのではないだろうか・・山椒は小粒でもぴりりと辛いという。
ピリッとした・・そして個性あふれる道こそがこの国の将来像のような気がするのだが・・

4月1日はエイプリルフールにちなんで、同社の鉄道ファン向け公式ホームページでちょっとした悪戯が行なわれる。こう言う余裕が今、我々に求められているのかもしれない。
http://www.hanshin.co.jp/railfan/index.htm
明日以降はhttp://www.geocities.co.jp/Milano-Killer/3581/hani/index.htm参照。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:57 | 神戸舞子から世間を見ると