カテゴリ:神戸舞子から世間を見ると( 32 )

うその耐震設計・・怖いマンション

昔は怖いマンションといえば、古くなって暗くすすけて・・お化けがぁ!ってな建物でしたが昨今ではちょっと大きめの地震で簡単に倒壊する最新鋭マンションを言うらしい・・
そして、それらのマンションはお洒落な外観で、オートロックなどもついて、インターネットも完備されていて、そして庶民でも変えるほど安くて・・そういうものらしいです。

千葉県の設計事務所がマンションやホテルの構造計算を偽造し、結果的に完成した建物の耐震性が殆どないことがわかって大騒ぎになっていますが、神戸の地震を経験した僕らから考えると、身震いするような怖さでもあるわけです。
その事務所の手がけたマンションは震度5強で倒壊する可能性があるということですが、阪神淡路大震災のときに僕の住む垂水区では震度6でした。
僕の住む公団住宅は全く無傷でしたし、区内では倒壊したマンションはなく、あっても半壊で、それらは全て補修工事が終わっているわけですが、最新のマンションがあの地震の時のマンションよりもさらに耐震性がないというのは・・どう考えても異常です。
さらに言えば、あの大震災のときに三宮でも板宿でも、はたまた六甲でも、震度7の地域において、無傷の建物もあったわけで、それらはきっと良心的な設計施工がなされていたと考えるしかないのでしょうね。

昨今のマンション業界にあっては高層化と低価格化が同時に進行し、バブル期の中古マンションより遥かに安い金額で新築の高層マンションが販売されています。
構造計算を緻密にすることにより、少しでも無駄を省き、しっかりした強度が確保されるのは歓迎されることですが、残念ながら我々素人には、それの妥当性を判断すべき知識はありません。
結果として販売会社、建築会社、設計会社を信頼するしかないのですが、コストだけが目に見えて、外観を立派に飾り立て、室内の装備を良くすればいくらでもマンションなどは売れる時代でもあるわけであり、ここで大地震が起きて大きな被害を出してしまったなら、それはまさしく殺人事件として扱っても良いのではないかとも思うわけです。

全く別の話になりますが、昨日、たまたま、友人が年末年始の旅行の相談に訪れ、いろいろ見ていましたら驚いたことに、日航の便については年末年始でも座席に余裕があるものがかなりあることに気がつきました。
昨年来、小さな事故やインシデントが続く日航という会社は、航空機の低コスト競走のために、整備などを海外で行なうといったコスト削減を行なっているそうですが、結果として小さな事故の頻発という、ある意味では信用を失っている姿だと僕などは捉えてしまいます。

低コストを追求するあまり、してはいけないことをしてしまう・・
日本人は再びエコノミックアニマルの道を進もうとしているのでしょうか?
けれども、今回の設計事務所の事件が氷山の一角でないことを祈るしかない・・悲しいかなこれが現実かもしれません。
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by MYP2004 | 2005-11-19 09:41 | 神戸舞子から世間を見ると

写真の道が遠くなる写真の会社

先日、朝日の報道でコニカミノルタが個人ユーザー向け写真ビジネスから撤退するという情報が流されました。実はこの報道はフライングで、コニカミノルタは現在売上の20%を占めている個人ユーザー向け写真・カメラビジネスについては10%以下とし、その分、医療分野でのビジネスや、液晶の表面フィルムなど業務用の仕事に力を入れていくというものでした。

コニカミノルタは皆さん殆どの方がご存知のように、最近、コニカとミノルタが合併・・実質上はコニカによるミノルタの吸収・・によって出来た会社ですが、いずれも歴史は古く、特にコニカの前身たる「小西六写真工業」は、その源を訪ねれば明治にまで遡り、初の国産フィルムや国産カメラを創り上げた名門です。
現在の写真技術の中でも、自動露出、オートフォーカス、カメラ内臓フラッシュ、日付写しこみ、フィルム自動給走、高感度フィルムといった、基礎的なものの発明はこの会社によるところが大きいのです。

もう一方のミノルタという会社は、なかなか味わいのある会社で、関西で唯一の一般向けカメラ製造会社として知られていました。
ミノルタの傑作には戦後すぐのミノルタオートコード、高度経済成長時代のミノルタSR-1、初の全自動システムカメラミノルタαー7000・・写真文化をひろく大衆のものとした会社でもあります。

この2社が合併して出来た会社・・それが写真から一定の距離を置くというのですから、事態はただ事ではありません。
今や発売されるカメラの90%はデジタルカメラで、その分野ではキャノン、ニコンの健闘が続いていますが、すでに撤退をした京セラ、大幅縮小を決めたオリンパスに続いて、波に乗れない会社が出来てしまったわけです。
家電メーカーが参入するカメラという世界にあって、カメラメーカーという味をしっかり残した製品・・それもこれまでのユーザーにも充分注意を払った製品がしっかり売れているのに対し、個性の見えない、他社製品に埋没する製品では太刀打ちが出来ないということでしょうか?

コニカミノルタが満を持して発売したαー7デジタルは、カメラマニアの心をくすぶるものをもっていましたが、既に一眼デジタルではニコン、キャノンの先行ぶりが響き、その中に割って入ることが叶わなかったということでしょうか?
製品の発表が遅れる間に、同社のこれまでの顧客は先行2社に吸い取られてしまっていたのでしょうか・・

実はミノルタはデジタル一眼レフでは何処よりも先駆けて一般向けの製品を供給した会社でした。
何を間違えたか、そのシステムは同社既存の一眼レフシステムαシリーズとの互換性を全くなくしたもので、結果としてこれが売れず、一からシステムの構築をする羽目に陥ってしまい、先行2社に大きく遅れたというのが、同社不振の原因でした。
営業戦略の失敗といってしまえばそれまでかもしれませんが、その当時、ライバルだったキャノン、ニコン両社が既存システムを完全に生かしていく道を模索し、試作を繰り返し、先ずは業務用カメラとして発売して市場の反応を見ていたのとでは誠に対照的でした。

一つの失敗が、会社全体の足を引っ張る場合もあります。
製造拠点を全面的に中国に移管したこともファンの心理を離れさせたという人もあります。
(先行2社も海外での製造拠点を持っていますが、全面的に移管をしているわけではありません)
同じ頃、複写機で全国コンビニチェーンと契約を結びながら、コンビニ特有の激しい使われ方に同社の機械が対応できなかったという噂も聞いています。
結果として、ミノルタの経営体力は大きく低下し、コニカに吸収されたものの、新しい会社もまた・・写真業界の激変について来れなかったわけです。

新方針で会社の経営体力が向上することを願うしかないのですが、個人ユーザーの心がかなりの面で離れてしまった今、業務用の大きな市場で顧客の心をつかむことが出来るのか・・
写真業界の片隅にいるものとして、とても心配しています。

一度、道を踏み誤ると、とんでもない世界が待っている・・激しい経済界の様子がこの会社から伺えるような気がしてしかたがありません。e0010246_11302034.jpg
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by MYP2004 | 2005-11-12 11:31 | 神戸舞子から世間を見ると

スーパーの蛸に感じたこと・・

先日、地元のスーパーの生鮮食品売り場を覗いて見ました。
野菜売り場では地元農協の印が入った都市近郊の野菜が多く並んでいますが、量となると圧倒的に中国ものが多いように見えます。
そのまま、その先にある鮮魚のコーナーへ・・
蛸や鯛、つばす、いか、海老、さんま、鯵、鰯などが並んでいます。
見るからに新鮮そうで美しく見えるパッケージの一つ、蛸を見ると「アフリカ産」とあります。
それだけなら、どこにでもあるスーパーの風景の一つでしょうね。

でも、ふと考えてしまったのです。
玉子焼き(明石焼き)、干しダコ、タコメシ、タコブツといった、明石海峡付近の名物料理に欠かせないタコが、遠くアフリカから来ていることに、ちょっとした驚きと、ちょっとした落胆を感じてしまったわけです。
現実に、生きた蛸は、明石市の「魚の棚」に代表される商店街や、垂水区、須磨区の市場の魚屋に行けばたいていの場合、手にはいります。
魚屋さんの店先では勝手に歩き回る蛸に手を焼きながらも、それもまたこの界隈の風景の一つでもあるわけです。
ですが、一般の消費者は蛸を1匹、丸ごと買っても、先ず食べきれません。
そこで勢い、蛸を食べる時はスーパーの切り売りパックの登場と相成るわけです。

日本有数の蛸の産地である、明石海峡沿岸にして、この状態です。
食品は、今や世界中から日本に集められ、消費されています。
けれども、日本人の必要量は日本での収穫量をはるかに超えてしまっているわけです。

明石海峡は鯛でも有名です。
けれど、天然モノの明石鯛はあまりにも高価で、沿岸の市民の口には入りません。
結果として産地であるはずのこの地域で食べられる鯛もまた、養殖モノであり、それは遠くから運ばれてきたものであるわけです。
(料亭や寿司屋、通好みのお店などはきちんとしていますから安心してください)

今更というわけではありませんが、この国の食糧事情というものに思いをめぐらせる時、漠然とした不安を感じてしまうのは僕だけではないでしょう。
神戸の町は、それでも、様々な食品の産地でもあり、神戸市民は他の大都市よりは食料の面では、恵まれているのかもしれません。
その神戸の町の、漁港に近い舞子付近での話ですのでやはり、ちょっと考えてしまうわけです。

今日は、蛸から思いが飛んでいきましたが・・今食ってるこれ・・何処の食品だろう??
考えてみるのも意味のあることかもしれません。
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by MYP2004 | 2005-11-07 19:10 | 神戸舞子から世間を見ると

第29回育樹祭・お手入れの地元では・・

育樹祭の近くで見たもの。

つい先日、10月29日と30日、第29回育樹祭が兵庫県で行なわれました。
メーン会場は30日の三田市だったのですが、昭和天皇の御手植えの松が、僕の住む団地すぐ近くの県有林の中にあり、お手入れとして、皇太子殿下をお迎えしました。
で、僕の自宅と御手植えの松との距離は直線で数百メートル・・我が公団住宅から山林を越えればすぐそこの場所になるわけです。

このお手入れの式典に際し、警備の都合上からか様々なことが行なわれました。
というのも、昭和天皇が御手植えされたときには、あたりは山林でした。古代から変わらぬ丘陵地の風景そのものだったわけです。
ところが今や周囲は神戸を代表するベッドタウンの一つ・・県有林の近くには巨大な団地がいくつも林立し、県有林はそこだけに存在する緑な訳です。
この地域は団地やマンションが中心ですから人口も多く、山林が点在しますから不審者が皇族を狙うにはもってこいなわけです。
で・・先ず行なわれたのが樹木の伐採、草刈・・こうして死角を無くす作業が行なわれ、それから公園の遊具の再塗装、公園の設計見直し、さらにはバス停の屋根の張替えまで・・
一人の皇族が来られるからと、町をきれいにしたわけです。
しかし、別に普段どおりの姿を見てもらえばええやないか・・これが、住民の感想であるわけですし、何より納得できないのは、御手得の松は3本、今回、新たに植えられた松の苗木は2本・・このために、どれだけたくさんの木々を伐採しなければならなかったか・・そのことです。

この地域は桜が多く、特に団地周辺には団地が出来た時、造成地を少しでも潤いのあるものにしようというわけで、たくさんの桜が植えられて、それらは立派に成長し見事な春を演出してくれています。
僕の住む団地でも100メートル近い立派な桜の並木道があり、住宅地のこととて、ここで花見酒を飲む御仁こそないものの、静かで豊かなお花見散策のスポットとして人気がありました。
ところが、この桜が邪魔になって、すぐ近くの道路から死角が出来るというのです。
見事な桜の木は、半分を残して伐採され、あとには切り株だけが残りました。
それどころか、桜と鮮やかなコントラストを見せた山吹の木も、楠も、赤松も、計画的に造成されないで残っていた山林の木も、半分以上が伐採されてしまいました。
たった5本の松の木のために、これだけの伐採をするというのは、どう言う了見でしょう?

そんなに警備が気になるなら皇太子殿下に来てもらわずとも良かったのではないのでしょうか?
育樹を標榜する式典で、大量の木々を伐採する・・木とはいえ生命の一つであることに変わりはありません。
結局、国民も、国体のためにはバッサバッサと切られる日が来るのではないのでしょうか?

そして、異様な警備・・
団地の各建物には警官が張り付き、公園への出入り口は厳重にガードされ、さらに僕の団地よりも現地に近い、市営団地の入り口にはそれぞれに警官が配備され、普段から静かな郊外の団地は、まさに異様なムードでした。

今回は珍しい地元としての体験をさせていただきましたが、あとに残ったのは、もはや森ではなくなり、すっかり木々の減った山林と、道路がよく見渡せるかつての散歩道だけです。
え?
バス停や公園の遊具がきれいになったから良かったじゃないかって・・
いや・・そこだけきれいにしても仕方がないのですけれどねえ・・
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by MYP2004 | 2005-10-31 13:46 | 神戸舞子から世間を見ると

通勤電車の蛍光灯カバーの話

テロ対策で変わってしまう関西の伝統

関東と関西の電車の内装で大きく異なる部分をご存知でしょうか?
もちろん、それぞれに例外もあります・・

答えは「蛍光灯カバー」なんですよね。
関東の電車は一般的にJRも私鉄電車も地下鉄電車も蛍光灯は剥き出しに取り付けてあります。(京浜急行にはカバーのついた通勤電車もあります)
蛍光灯の照度を落とさず、車内を出来るだけ明るくするにはこの方法が良いのですが、蛍光灯とはいえ、ずっと見つめていると目が痛くなることもありますし、例えばスキー板や剣道の竹刀などのような長いものを持って乗られたお客が、不注意に蛍光灯を割ってしまうこともあります。
それに車内の見つけも蛍光灯が剥き出しだと、やはり無粋になってしまいます。

関西では私鉄各社が伝統的に(電灯的?)蛍光灯にはグローブと呼ばれるアクリル製の蛍光灯カバーをつけていました。
関東でも有料の特急電車や新幹線には同じようなものがついていますね。
関西の私鉄は戦前からスピードとサービスで競い合ってきました。
電車の内装も阪急は飛びぬけて上等なつくりで、京阪、阪神も細かな部分にまで気を使い、およそ通勤電車とは思えぬ上質の室内空間になっています。
更に、実用本位の設計だった大阪市営地下鉄やJRも私鉄各社を見習い、上品なインテリアデザインとなってきました。
そのなかで、蛍光灯のカバーは、一時期これを取り外した南海や山陽も含めて、取り付けが成され、関西の電車の、関東とは違う雰囲気を出すのに一役買っています。

ところが、こう言った関西の伝統に横槍が入ってしまいました。
韓国での地下鉄火災です。
日本では北陸トンネル事故以来、鉄道の難燃化、不燃化は徹底されていて、事が起きても大惨事になる可能性はこれまでは低かったわけです。
ところが、車内にガソリンを撒かれたり、爆発物を持って乗車されると言うことが世界的に懸念される状態になると、日本の鉄道の不燃化も更に押し進めねばならなくなります。

ここで、その槍玉に上がったのが蛍光灯カバーでした。
多くの蛍光灯カバーはアクリルですから可燃物なわけです。
消防庁の指示は、新型車両から見直せというものでした。
そこで、現実に火災事故を起こし、被害を出した近鉄東大阪線と、それと直通運転する大阪市の中央線の車両については蛍光灯カバーのないもので造られることになったほか、伝統を重んじる阪急は蛍光灯カバーを省略する代わりに間接照明を採用し、消防庁の指示に従うことになりました。(通勤電車で間接照明というのも凄いことですが・・)
今後は、電車室内の蛍光灯のカバーは、関西でも無くなっていくか、それとも、阪急のように天井構造に工夫を凝らすか、あるいは強化ガラス製にして不燃化するか・・

関西の鉄道伝統のアイテムも、時代がきな臭くなることにより、少し変化することになってきたわけです。
鉄道・・なかでも私鉄電車は平和な時代であることが前提で存在しています。
その私鉄電車が設計を変更し、伝統を見直すことになる理由が「テロに対する対策」なわけですから、もしかしたら時代は少し悪い方へ進んでいるのかもしれません。
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by MYP2004 | 2005-10-21 15:35 | 神戸舞子から世間を見ると

神戸空港再び・・不思議な市長選挙

23日は神戸市長の選挙、神戸の皆さん・・行きましょうね・・

この選挙でここ数回、争点になるのが「神戸空港問題」ですが、その神戸空港は来年2月16日の開港を目指して着々と準備が進んでいます。
スカイマークエアラインズは、関西空港と羽田を結ぶ路線を廃止しても、神戸空港に拠点を持ってくるというそうですから、需要はあると踏んでいるのでしょうね。
ここまで来ると、もはや工事を止めようがないのも、実情でしょう。

空港島ですが、これは借金で造成されていて、費用は、造成された土地を分譲することで賄うことが出来るようになっているそうですが、未だに売却は一件もありません。
もしも、土地を購入する企業がなければ、市民からの税金を投入しないといけなくなりますが空港建設、運営には市民の税金を投入しないのが公約ですから、それでは公約違反になってしまいます。
市民団体からの反発や、公約違反による訴訟もありうるでしょう。
そうでなくとも、神戸市は市民の3分の1を超える署名を議会でいとも簡単に否決してきた過去があります。

そこで神戸市役所の中では、公約を拡大解釈して「空港そのものの工事や運営に税金を使わなければ市民との約束は果たせる」とまで言い出す議員や職員まで出る始末・・
これでは開港半年を切った現段階では、空港島の運営には既に失敗してしまっているといえましょう。

さらに神戸市では空港への乗り物が当初計画されてきた地下鉄では採算が合わないとされ、新交通システムだけになることから、利用を少しでも促進するために空港島の駐車場を無料にする考えを表明しました。
これでは、駐車場の利用料をあてにしていた空港運営会社の首を、かえって絞めてしまうことになります。
さらに、新交通システムもいくら計算しても当初予定の三宮~空港16分は難しいことがわかり、ラッシュ時以外の時間帯に2駅を通過する「快速」を運行することで「三宮から最短16分」にすることになりました。
ラッシュ時には18分程度かかる予定です。
実際、三宮から徒歩で15分もあれば新幹線の新神戸駅にいけますし、地下鉄を使えば新神戸駅まで僅か3分です。この状況では最初はご祝儀で飛行機を使ってもらえても、やがて乗客は新幹線の便利さを思い知ることになるでしょう。

矛盾まみれの空港建設ですが、今なら開港にストップをかけることも出来ます。
市長選挙はそのためには最大の市民が出来る運動であるわけですが、何故か自公民の与党組は1枚岩なのに対し、反対派はいつも割れています。
その中で、反対派で立候補する女性候補が「神戸空港開港の是非は市民投票で問い、開港すべしとの市民の意見が大勢を占めれば開港し、開港しないという市民の意見が勝れば工事を中断する」というのは、現段階において、非常に現実的な考え方ではないかと思っています。

ただ、無党派市会議員による推薦で、反対は候補がもう一人立候補します。
今回も現職に反対派2人が立候補・・せめて一騎打ちなら勝算もあるのに・・そう思うとこれまでの過去の選挙全てが恨めしく思えてきます。
この状況は国政にも似ていますね・・与党側はがっちりとまとまっているのに、野党側はいつもバラバラ・・
これでは反対意見など、日の目をみることが難しいと言わざるを得ません。
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by MYP2004 | 2005-10-14 09:55 | 神戸舞子から世間を見ると

思いも技術もお金に換える阿呆ども

阪神優勝のどさくさに紛れて、村上とか言う阿呆投資屋が阪神の株を大量に取得し、大騒ぎになっていますね。
この手の人間にとって、投資というのは自分が儲けるためにやるわけで、それが資本主義の鉄則なのですが・・人間が感情の動物である以上、会社や仕事への愛着もあり、その会社の周りにはファンも存在するわけです。
阿呆投資屋に至っては、そう言ったことは何も考えることなく、ただ単に儲ける・・そこにしかベクトルは向いていないわけで、言わば人間として最低の存在といえましょうか??
気が向かなければさっさと撤退し、そのことで株価が暴落し、会社の経営が窮地に陥ったとしても、阿呆投資屋にはどうでも良いことなのでしょう。
ある意味では、こう言ったカネに抜け目のない阿呆に目をつけてもらえるということは阪神にとって悪いことばかりでもなさそうですが、彼がいくらのゲンナマを手にしたら引いていくのか、そこが計り知れないだけに舵取りは難しいです。。
鉄道という商売はあまり儲かりませんが、地道に小銭を稼ぐには悪い商売ではありません。けれども、その中にはしっかりと受け継がれてきた技術と、高い公共性への意識があって、初めて存在が可能になる業種でもあります。
阿呆投資屋が出てきたのはタイガースという、今やジャイアンツを上回る人気球団を大手で最小の経営規模である阪神が持っていることで、これをネタに強請り、たかろうという最低の気持ちからだと見え見えです。
しかもその阪神はおっとりした社風で、過去にも阪急の小林一三氏らに苦汁を舐めさせられた経験があるのに、今回はタイガース優勝の浮かれ気分で何も気がつかなかったという、情けない部分もありますが・・
同じ種類の人間でも、ライブドアの堀江氏などは愛嬌の分、得をしていますが・・

バブルの頃、カネに浮かれた俄長者が大勢いた神戸の六甲や御影で写真の仕事をしていた僕は、カネにまみれた連中の栄枯盛衰を嫌というほど見てきました。
あるとき、全身を宝石やブランド物で固め、葉巻をくわえた親父さんが、こう注文しました。
「結婚式をする。最高の状態で写真を残したいのや」
「ありがとうございます。当店は常に最高の品質を心がけています」
「なるほど・・で・・オタクはカメラを何を使ってるの?」
「は?撮影のカメラですか?・・ニコン、マミヤ、ブロニカ、トヨあたりですが・・」
「国産ばかりやないか!国産なんかで最高のものが作れるかい!リンホフとライカ限定で、いくらになるか・・見積もりを出せ!」
困っているとそこへ師匠がやってきて、笑顔でこういいました。
「ありがとうございます。それではそのようにさせていただきますから、ライカ2台、レンズ4本とリンホフにシュナイダーレンズ、一式もお客様にご請求させて頂いてよろしいですね」
「・・なんぼやねん!」
「ざっと、200万ほどになりましょうか?あるいはそれでは足らないかもしれません」
そのお客は、そそくさと帰ってしまわれました。

おカネ信仰を否定はしませんが、おカネは時として技術よりも、思い入れよりも優先してしまうことがあります。
おカネで傷をつけられた人は、その思いをどう転じていくでしょう?
それは資本主義のチカラで無理やりに中東での戦争を行なっている米国の阿呆政治屋どもと同じレベルのオツムということになるのではないでしょうか?

投資、投機もいいですが、それは持って死ぬことが出来ないはかないもの・・そういう考えも心のどこかにしまっておいた方が良いかもですね。
出来うれば、投機や投資をされる方はそれによって社会が少しでも豊かになり、世の中が少しでも平和の方向へ向かうような哲学的なオツムを持っておられることを期待したいのですが、そういう方はごく一部・・
結果的には阿呆が大勢を占めているといっては過言でしょうか?
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by MYP2004 | 2005-10-06 12:11 | 神戸舞子から世間を見ると

風林火山

NHK、再来年の大河ドラマ・・
以下、NHKのホームページから引用させていただきます。

**************

新番組のおしらせ(9/5)

2007年(平成19年)の大河ドラマは「風林火山」です。



戦国時代の乱世、最強軍団といわれた甲州武田軍。その軍旗は「風林火山」。
古代中国の軍略家・孫子の言葉に基づいている。
武田軍の孤高の軍師・山本勘助 (やまもとかんすけ)。
勘助は武田信玄こそが唯一の覇者と信じ、戦い、そして川中島の大合戦に散っていく。
夢と野望、愛と憎しみ、謀りごとと裏切り。
大河ドラマ第 46 作「風林火山」は井上靖の不朽の名作をドラマ化する、戦国ロマン大河の決定版です。

<企画意図>

 「風林火山」は、明日はどうなるかわからない乱世の戦国時代に、。夢に向かって生き抜いた人々、夢なかばにして破れ散っていった人々。それぞれが夢に賭ける覚悟や無念、その美しさをダイナミックに描きます。


********************

僕は井上靖さんの「風林火山」は大ファンなのですが、その作品を読むにつけ・・NHK発表の企画意図は原作者の意図と違うように感じてなりません。
武田信玄に関しては、新田次郎氏「武田信玄」、津本陽氏「武田信玄」の2作も含めて、時々読み返しながら、この中世の花といわれた人物の奥深さを味わっているのですが・・実は僕は戦国物のファンでもあるのです・・しかし、今回のNHK発表は首を傾げざるを得ないのです。

運命を定めとして生きる人々の愛と夢の物語です

これ・・僕には井上靖氏の作品からは愛と夢は・・あまり感じず、戦国の世を渡ろうと、うごめく人間の宿業を描いた作品であるような気がして仕方がありません。
作品発表時には由布姫への山本勘助の恋のようなことが言われていたように思いますが、作中の山本勘助は、武田晴信と由布姫をまるで親のような情愛で見ているように感じるのです。

更に言えば、井上靖氏の「風林火山」は小さな単行本です。
読みきるのにそれほどの時間はかかりませんし、そこに出てくるエピソードも多くはありません。
それは2時間ドラマや、映画の原作としては適当であっても、1年間、毎週45分の放送をする大河ドラマの原作として果たして適当なのでしょうか?
もちろん、この作品のすごさは、戦国時代の駿府や古府中、諏訪をまるで手に取るように描き出し、生き生きと登場人物それぞれにしっかりと個性を際立たせた描写力に有ると思うのです。
それにしても作品が大河にするには短すぎる・・
短い作品に色を加えるとなると、新田次郎氏か津本陽氏の作品あたりから設定やエピソードを借りてこなければならず、そうなると更に原作の素晴らしい香りが消えうせてしまうのではないのでしょうか?

更に更に危惧するのは、戦う者のロマン、戦う者の哀しさ、そしてその中ではぐくまれ、実ることのない恋と言ったドラマにするということは、なにやら戦争賛美の方向へ向かいそうな気がしてなりません。
武田信玄といえば、信玄堤や甲州法度などの先進的な領国経営の良い面と、志賀城攻撃での生首三千や、黒川金山へ敵国の捕虜を送り込んで強制労働させたなどのマイナス面もあります。
諏訪御寮人にしても、歴史の被害者であって、身勝手な男に人生を翻弄された不運の女性と考えてはいけないのでしょうか?

いずれにせよ、作品には庶民の目線を失わないで、本当のイメージに近いものを出していけるように取り組んで欲しいと考えるのは、歴史マニアの自分勝手なのでしょうか?
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by MYP2004 | 2005-09-25 20:54 | 神戸舞子から世間を見ると

バーチャルSLファンへの危惧・・新人類世代

先日、久々に大阪梅田の旭屋書店を覗いてみました。
この書店は縦に長い店・・ワンフロアの面積はそれほどでもないのですが、フロアは8つに及び、それぞれ専門の書物がフロアごとに分けられていて、使いようによっては便利な書店です。
で・・ここの8階に、乗り物マニアのためのフロアがあり、その多くを鉄道ファン向けの書物が占めています。
鉄道ヲタクと呼ばれたり、鉄ヲタと馬鹿にされたりの鉄道ファンという人種ですが、いまや、書店によっては馬鹿に出来ない売上を稼ぎ出す人たちであるわけで、そろそろ市民権を得てきたような気も・・(これはあくまでも贔屓目ですが・・)

民主党の前原氏は鉄道ファンで知られます。
彼は自分のホームページにも堂々と趣味はSLの撮影と書いてある相当な・・オタク・・のようです。
鉄道ファンという趣味は、ある意味では地味な趣味です。
釣好きの方が釣果をもって帰られたり、園芸好きの方がボランティアで公園などの緑化に貢献したり・・あるいはモータースポーツのように、美しい女性が花を添えることもなく・・とにかく、地味な趣味です。
鉄道会社にとってもいいお客である反面、事細かに煩く、知識はプロ以上にある人も多く、厄介な存在です。

この鉄道趣味人が政党の代表になった。
だからといって、その人を鉄道ファンが応援したりはしないのがまた、鉄道趣味人の良くも悪くも面白い面ではありますが、ただ、彼の心情に帰ったとき、もう、お忍びで公私の私で鉄道趣味を楽しめないかと思うと可哀想な気もします。

不思議なのは、前原さんがSLファンだということ・・
彼が物心ついたときにはSLは殆ど消えていたはずで、趣味として自覚できる年代になるともう、SLは北海道や九州などの一部に残っているだけだったはずです。
彼は、これらを追っかけしていたのでしょうか?
何故、僕がこれを言うかって・・前原さんは僕より二つ年下です。
僕は中学生時代に小さなカメラを無理を言って買ってもらい、そこから鉄道趣味に入るわけですが、都会育ちの僕の周りにSLの姿はありませんでした。
同じ時期に鉄道趣味を始めた人なら、このことが分かって頂けるのではないでしょうか?
前原さんは京都の出身ですので、僕とさほど鉄道の環境は変わらなかったはずです。

このブログにこれを書いたのは、彼の安保や国防、憲法に関する考え方に、もしかしたら現実に活躍しているSLを殆ど見ないで、京都でしたら梅小路の機関車博物館などの保存車両やイベント用の特別列車が彼のSLへのイメージではないかと言う事と同じ部分があるのではないかとも思ったからです。
現実に通勤通学客や所用に出かける乗客を乗せて走るSLと、観光用に特別に残っているSLとでは、その受けるイメージが大きく違います。
蒸気機関車が廃止されたのは、エネルギーの革命と、効率の悪い機構にあったわけですが、観光用のSLでは、そういう部分は見えてこないでしょう。
また、毎日の通勤でSLを使った人なれば、煤煙は構わずに客室に入り込み、加速も悪いSLが電気機関車(EL)、電車(EC)に変わったときの嬉しさは堪らないものもあったでしょう。

僕たちの世代は新人類世代と言われます。
生まれた時から日米安保条約があって、日本は高度経済成長の真っ只中でした。
僕たちの両親の世代は戦争は体験していますが、多くは戦時にはまだ子供であり、戦時に社会の中心的世代であったわけではありません。
このことから、新人類世代は戦争へのイメージも多分にバーチャル的であるように思うのです。
思い出すのは小学生の時、太平洋戦争を精密に描いたアニメ「決断」が放映され、宇宙戦艦ヤマトに熱中し、機動戦士ガンダムで戦うことの哀しい美しさを知った僕たちの世代・・

SLへのバーチャルな思いなら、個人の趣味の範疇ですし、他人にとやかく言われる筋合いのものではありませんが、こと、戦争、あるいは平和のイメージがバーチャルでしか得られていない世代であることを、僕たちの世代は自覚していかねばならないと思うのです。

そういえば、今回、この世代の人や、もっと若い人がたくさん国会議員になられました。
願わくば・・平和がバーチャルにならぬように。。
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by MYP2004 | 2005-09-20 12:07 | 神戸舞子から世間を見ると

声が大きいと得なようです。

声の大きさ・・これは叫ぶ声だけではなく、イメージとしても声の大きさについてもそうですが、どう考えても先だっての選挙結果は声の大きな・・大きな声と言うのはいっぱい喋ると訳がわからなくなるから、できるだけ単純な内容の方が良いのですけれど、そう言ったことも含めて声の大きな小泉さんの勝ちだったわけです。
民主党の岡田さんは世間の声に押されて、小さな声でいっぱいの内容を喋ったから、余計に訳がわからなくなった・・
(喋る声が小さいと言うことではありませんよ)
そういや、鈴木宗男さんも辻元清美さんも声が大きく、話は分かりやすい・・
こういう事を戦術と言うのでしょうね。
でも、これは天性の才能のような部分も大きいとも思います。

真面目な人ほど、声を出そうとすればするほど小さな声になってしまう。
よく学校の現場で、先生が声を張り上げても生徒は静かにならないと言う悩みを聞きますが、生徒が一瞬にして静かになる先生もあるわけで、そういう先生は声もでかいけれど、話す内容がわかりやすい・・
また、そういう先生ほど、多少怖くても生徒には人気があったりしますね。

政治の世界に話を戻すと、田中角栄さんや中曽根さん、かつての公明の矢野さん、社会党の大出さん・・こう言う方々は声が大きく、分かりやすく、テレビ受けしていましたね。
今回の自民党の勝利の背景にはこう言う部分があったことは否めないと思うのです。
同じ与党でも何を言っているのか意味不明で、ついには自動車重量税の値下げなどと言う訳の分からないことを盛んに宣伝していた公明党は議席を減らしています。
(この政党にとっては、それでも大勝利だそうですから、めでたい話ではありますが・・)
かのヒトラーも、声が大きく、分かりやすいことで人気を集めたと言われます。
強いアメリカを目指したブッシュ大統領も・・

出来れば、同じ声の大きく、明快に分かり易い事を言う人でもゴルバチョフ大統領やネルソン・マンデラのように良識溢れる政治家が日本に出れば、この国の行く末を心配なぞしなくてすむのでしょうけれど・・
今回の場合は・・やはりヒトラーでしょうか・・
嫌な気分ですが、負けてばかりもいられません。
そうそう、良識ある政治家を訓練し、育てないと・・
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by MYP2004 | 2005-09-15 09:59 | 神戸舞子から世間を見ると