カテゴリ:リビングから見た社会( 41 )

悪質リフォーム業者の殺し文句

悪質リフォーム商法が次々に摘発されています。
例によって集中的に報道しているのかもしれませんが、
それにしても被害の広がりには驚かされます。
そう言えば、古い家に住んでいる知り合いが怯えていた(笑)

認知症で判断能力が低い高齢者を狙い撃ちにしたり、
断わると管理職までが押しかけてきて脅したり、
ひどいやり方をしていたようです。

また、営業マンの成績がいいと高級車を与え、
逆に成績が悪いと朝礼で平手打ちをしたりしていたと言いますから、
こんな会社をどうして辞めなかったのかと疑問に思いますが、
勤めている会社って、なかなか辞められないものですからね。
まぁそれにしてもという感じですが。

ところで、私が非常に考えさせられたのが、
営業マンが使っていたという次のような言葉。
「家の中心がずれている」「このままではダメになる」・・
これってすごい殺し文句ですよね。
何となく不安になるじゃないですか(笑)

別だん理由ははっきりしないのに不安になる。
よく考えたら曖昧なのに、妙に説得力があります。
こういう悪い事をする人って、ある意味天才的!
強いダメージを与える言い方ですからね。

人間は本能的に、「安心、安全」を求めます。
だから逆のことを言われると訳もなく不安にかられるし、
「大丈夫」と言ってもらえるとほっとします。

今多くの人は、強気の政治家の威勢のいい言葉を歓迎します。
しかしこれは、悪徳リフォーム会社の誘い文句を反転させただけ。
根拠のない威勢の良さであり、よく考えてみたら実体のないものです。

「安心、安全」ほど曖昧な言葉はありません。
そういう言葉を安易に使う政治家は要注意です。
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by MYP2004 | 2005-07-06 13:44 | リビングから見た社会

総合的学習の時間

杉並区立和田中学は有名です。
リクルート出身の藤原和博さんが校長だからです。
いわゆる、民間出身校長というやつですね。
マスコミでもしばしば取り上げられる学校です。

先日、中山文部科学大臣がその和田中学に行きました。
総合的学習の時間や学校五日制について、生徒や親の意見を聞くためです。
ちなみに中山文科大臣て、新聞記者に「詰め込み教育賛成ですか?」と聞かれ、
「詰め込みではなく、たたき込みが必要だ」と言い放ったスゴイ人です。

で、総合的学習の時間について、生徒は様々な意見を言っていました。
NHKが中学生を対象に行なったアンケートによると、
中学生の6割近くが「将来何の役に立つかわからない」と答え、
親も教師もやはり6割近くが反対なんだそうです。
教師の場合は、「準備が大変」
「何をしたらいいのかわからない」というのが主な理由。
親は学力低下に不安を抱いているわけです。。

和田中でも、母親の一人が、
「優秀な教師ばかりではないのだから、学校間格差がつくのではないか。
もっとちゃんとしてほしい」と言っていました。
うーむ・・・「もっとちゃんと」ねぇ・・・。

思うに、もともと勉強って全て総合的学習だったのではないでしょうか。
少なくとも、学校ができる前は。
それが学校システムの発達と共に整備されて、
今のように細分化専門化されてきましたわけですよね。
その結果、生活とのキャップがどんどん大きくなったのでしょう。
だから、分断されてしまった生活と勉強とをつなぐのに、
何でもできる総合的学習は、なかなかいい発想だったと思うのです。

実際、総合的学習が充実している学校は、学力も高いのだそうです。
(新聞に載っていた、ある校長先生の話です)
しかし、文部科学省が改めて「総合的学習」という言葉を使うと、
とたんに大勢の人が不安に陥ってしまうわけですね。
いかにも「授業時間を減らすぞ〜」と宣言されたようで(笑)

実は、いい授業には総合的学習の要素が含まれています。
計算だけ教えても、いい数学の授業とは言えません。
計算を通じて数学的美学が身についてこそ、勉強する意味があります。
不安になるのもわかりますが、勉強することの意味について、
もう少し幅広い議論ができるといいのになぁ・・と私は思うのです。
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by MYP2004 | 2005-06-28 22:10 | リビングから見た社会

サラリーマン、大増税時代

サラリーマンに大増税時代がやってきそうです。
年収500万円の世帯で、年間最大50万円の増税だとか。
「取りやすいところから取る」とんでもない話だと、
テレビでエコノミストが言っていました。
自営業の人からは、また違う意見が出るでしょうが。

今の社会で正社員になるということは、個人の自由をある程度犠牲にするということ。
それを承知で正社員になったのは、安定という見返りがあったからでしょう。
しかし状況は変わり、正社員も必ずしも安泰とは言えなくなりました。
その上に、この大増税。
一部の自信満々の「勝ち組」は別として、
大勢はやりきれない心境になるのではないでしょうか。

政治家の中には、こういうサラリーマンのストレスを、
偏狭なナショナリズムに利用しようとする人もいます。
他国を悪役にして溜飲を下げたり(わかりやすい!)。
しかし、それではしょせんガス抜きをさせられるだけですよね。
何とかしてくれる強い誰かに期待するのも幻想でしょう。

厳しい状況になりそうですが、
「サラリーマンが変わらなければ日本は変わらない」と私は思っています。
サラリーマンは今まで、我慢と引き換えに組織に守られてきました。
しかしこれからは、組織を超えた社会に対して参加意識を持たないと、
自分達の生活も危うくなってくるのではないでしょうか。

正規雇用者と非正規雇用者が、組織の壁で分断されている状況は危険です。
いつ断崖に落ちるかわからない絶壁を歩いているようなもの。
非正規雇用者も含めた働く人全ての生活を考えていくことが、
結局は組織で働く人間の立場を守ることにつながるのではないでしょうか。

サラリーマンへの大増税は、組織との関係を考え直すチャンスかもしれません。
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by MYP2004 | 2005-06-27 19:06 | リビングから見た社会

萩国際大学、経営破綻

萩国際大学が経営破綻、民事再生法の適用を申請しました。
7年前に開校した時から「大丈夫かなぁ」と思っていたのですが、
やはり最初から定員割れだったんですね。
見通しの甘さは驚くばかりですが、文科省も自治体も銀行もいい加減だ。

大学生の娘たちは、このニュースを痛ましそうに見ていました。
自分の通っている大学が経営破綻したら、どういう気持ちになるのか。
そういう視点から見ていたようです。
というのは、二人が通っている大学も生き残りをかけて、
色々と模索を繰り返しているんですよ。

長女の大学は今年、学部を新設しました。
それがパッとしない学部で、経営の下手さ加減に学生も落胆しているのです。
早稲田なんか上手ですよね・・・。
我が家では「上手過ぎて感じが悪い」と悪評ですが(笑)

次女の方は、昨年卒業した高校が定員割れしてしまい、
口では「ふんっ!」と強がっていますが、ショックを受けているはず。
親の私もショックを受けていますから。

子どものためにと選んだ学校で楽しい6年間を過ごしたのに、定員割れなんて。
大正時代に開校して、偏差値体制の中でもユニークな校風で生き抜いてきたのに、
ゆとり教育をめぐる大混乱の中で、一気に定員割れしてしまいました。
とにかく経営が下手なのです。

最上の経営は、生徒の身になっていい教育をすることだと思いますが、
それだけでは生き残っていけない時代。
全く難しいです。

大学は今、就職にものすごく力を入れています。
どうしてそこまで・・・と思うぐらいに。
子どもの将来を気にしているサラリーマンが読みそうな雑誌が、
年中「就職に強い大学」のランキングを載せていますからね。
数字を発表されると、大学も気にするわけですよ。

それで、授業に就職ガイダンスを組み込んだりして、もう大変。
でも、これって情報産業に振り回されているとは思いませんか?
業者は企業と学生との間に立って、双方に情報を流しつつ、
両者から利益を得ているわけですから。

今や大学生活の後半は就職活動が中心。
大学も学生も就職を気にして、企業のニーズに応えようとする。
つまり、経済的利益を優先する発想に早くからなじもうとします。
一番自由にものを考えられる時期なのに、台なしです。

私はこの状況を、社会的損失だと考えています。
少子化に向かっている無資源社会日本は、人間の創造性を大切にしなければ。
近代日本の正統思想である功利主義を、
私たちは今こそ考え直す時に来ているはずです。
それなのに、誰が大学と大学生を迷走させているのか。
考えてみませんか。
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by MYP2004 | 2005-06-23 23:34 | リビングから見た社会

日本、Wカップ出場決定

2005年6月9日(木)

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日本、Wカップ出場決定!

Wカップ出場が決まって、列島大興奮です。
おしゃれな若い女性も新橋のサラリーマンも、高校生も巣鴨のおじいさんも、
みんな大喜びです。
それぞれ表現の仕方が違うのが面白い。

「やったーっ、て感じ」と若い女性が言えば、
「体力の限界に挑戦して汗びっしょりになって頑張っている姿が
大変に素晴らしく、感動した」という、年齢の重みを感じさせるコメントも。
テレビは繰り返し喜びの瞬間を流し、
地域も世代も超えて喜ぶ日本人の様子を映し出しました。

一番乗りということも、大いに受けたようです。
久し振りに聞いたじゃないですか、世界一という言葉を。
高度成長期には、けっこうよく聞く言葉でしたが。
世界一大きなタンカー進水、自動車の輸出台数世界一・・・。
一番になったことに意味がある時代でした。

最近の閉塞感の中で、久し振りに聞いた一番という言葉は、
日本人に大いにアピールしたようです。
「日本は素晴らしい」「日本、最高」という言葉が飛び交いました。
ある種の爽快感があるのだろうと推察されます。

要は仲間意識なのでしょうが、恐いぐらいの疑似一体感ですね。
まぁサッカーの応援ぐらいならいいですけど、
偏狭なナショナリズムに利用されないことを祈ります。

北朝鮮は結局、一勝もできませんでした。
心理的に追い詰められて、ロスタイムのああいう暴力行為につながったのでしょうか。
退場するキム・ヨンスをなだめるJリーガー、リ・ハンジェの姿が印象的でした。
アン・ヨンハも、イランとの試合で興奮した仲間たちをなだめていましたね。

二人とも、いつも冷静で本当にいい選手。
「北朝鮮の人々も私たちと同じ人間である」という、
見えにくくなっている当たり前の事実を、さらりと見せてくれています。
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by MYP2004 | 2005-06-23 15:05 | リビングから見た社会

銃を撃つ女はカッコいいか?!

2005年5月27日(金)

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銃を撃つ女はカッコいいか?!

最近、二時間ドラマの視聴率がいいいそうです。
というより、一時間もののドラマの視聴率が良くないらしいのですが。

まぁ、関東でたった600世帯というサンプルで計られる視聴率なんて、
あてになりませんが。
でも確かに、キムタクなどが主演する普通のドラマはあまり面白くなさそう。
旬のタレントを中心に据えてドラマづくりを考える・・・
そういう手法が時代に合わなくなっているのでしょう。

というわけで、私もよく二時間ドラマを観ます(暇人!)。
若くはないけれど、結構いい俳優が出ていたりします。

ニ時間ドラマの草分けは、テレビ朝日の土曜ワイド劇場。
最近は次々と新しいシリーズが始まっています。
私がこの前観たのは「キソウの女」。
キソウとは機動捜査班のことで、初期捜査を担当する部署(らしい)。

高島礼子主演で、秋吉久美子共演。
熟女二人の女っぷりが楽しめます。
大人のアナタ、いかがですか(笑)

で、驚いたのは二人がバンバン銃を撃つこと。
今までも女性が主演する警察ものはありましたが、
こんなに「女と銃」がクローズアップされたことはなかったように思います。

御存知のように、今や女のキーワードは「カッコかわいい」。
かわいいだけじゃダメ。
カッコ良くなくてはいけません。
そのカッコ良さをどぅ出していくかなのですが・・・
女性も普通に軍隊に行く時代、銃を撃つのもカッコ良さの一つとか?

いえ、私はそうは思いません。
男性が銃を撃つのもカッコいいとは思いませんから。
対話をしてください、対話を!
対話こそ知性と力の証明です。
ドンパチやっても問題は解決しませんからね。

最近は特殊部隊とか不審船を追う海上保安庁とか、
力で決着を付けるものが人々を惹きつけていて、とても危ないと思います。
対話の持つ真の強さを信じたいものです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 15:03 | リビングから見た社会

日本の平和運動と左翼

2005年4月13日(水)

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日本の平和運動と左翼

私(G2)には時々、「あなたのような左翼は・・・」というメールが来ます。
その度に「わっ!」と驚きます。

もちろん周囲にそういう人もいますが、
私は個人主義的自由主義者で、いわゆる左翼ではありません。
左翼運動に関わったこともありません。
別に左翼と言われても構わないのですが、正確には違います、ハイ。

マルクスから批判された空想的社会主義には、けっこう親近感があります。
まぁ理想主義者なのかもしれませんね。
それから、アナーキズムがちょっと好きだったりします。
アナーキズムと言うと恐ろしいイメージがあるかもしれませんが、
広い意味ではトルストイも福沢諭吉もアナーキストですから。
それぐらいの意味です。

で、いつも思うのですが、「人権」「民主主義」「平和」などの言葉を口にすると、
すぐ左翼と言われるんですね。
ちょっと反体制的言動をとっても左翼と言われます。

もっとも、これも世代の問題かもしれません。
30代以下になると、左翼という言葉自体になじみがないですから。
この前、アカと言われたのには驚いた。
アカですよ、アカ。わかりますか? 
赤ペン先生の赤ではありませんからね(笑)。
わからない人は、「赤狩り」について調べましょう。

人権や民主主義や平和が、左翼にダイレクトに結びつく。
というか、そういうイメージしか湧かない。
これは、近代日本における社会思想の貧困を示すものではないでしょうか。

個人の良心の礎になるものは様々あり、抵抗の手段も多様です。
ちなみに河上徹太郎は、名著「日本のアウトサイダー」の中で、
近代日本における真のアウトサイダーは宗教的人間だと述べています。

日本の社会運動や平和運動には、個人主義的なイメージがない。
それほど個人が弱かったのかもしれません。
個人的抵抗が成立しないほど、体制が強かったとも言えるでしょう。
その結果、今や四割にのぼる強固な無党派層が形成され、
潜在的護憲派が沈黙している一因になっているという印象があります。

日本の平和運動が多様な個人の緩やかなネットワークに脱皮できるかどうかに、
平和憲法の命運がかかっているように思えます。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:58 | リビングから見た社会

黒一色の、北朝鮮・金日成スタジアム

2005年3月31日(木)

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黒一色の、北朝鮮・金日成スタジアム

2006年FIFAワールドカップ・アジア最終予選の前半が終わりました。
日本はバーレーンに辛勝して、一応グループ2位です。
韓国もウズベキスタンに勝ちました。

日本と同じBグループの北朝鮮は三連敗です。
昨日イランに負けた後、サポーターが審判の判定に怒り、
選手達は試合終了後も暫くスタジアムを出られませんでした。
やはり恐い国だ・・・という見方もあるでしょうが、
私は北朝鮮の人達が感情をあらわにするところを見て、ちょっとホッとしました。
同じ人間として当然持っている感情を、一体どこで出しているのだろうかと、
常日頃から疑問に思っていましたから。

もちろん、誉められたことではありませんが、
日常のストレスがああいう所に出たという感じもします。
何はともあれ、北朝鮮市民が秩序を見出す行為をしたのには、驚きました。
その中で、日本育ちのアン・ヨンハが懸命に仲裁している姿が印象的でした。
いつも冷静で、本当にいい選手ですね。

それにしても、金日成スタジアムはほとんど黒一色。
それでいてウェーブをするのですから、無気味な印象を受けた人も多いでしょう。
しかし、ほとんど赤一色の華やかな韓国のスタジアムを見慣れている私は、
黒っぽくて暗い金日成スタジアムを見た時、胸を突かれる思いがしました。
私がそこに見たのは圧倒的な貧しさでした。

韓国と北朝鮮。
この二つの国の間には、何と大きな差がついてしまったことでしょう。
北朝鮮には、選手達と同じユニフォームを着るという発想すらありません。
そういうものを生産するビジネスもシステムもありません。
好きなファッションに身を包み、自分なりのおしゃれを楽しむことすら、
不可能なのではないでしょうか。
完全に世界から取り残されているます。

この貧しさが独裁体制を支えているのです。
かつて韓国にも、このような貧しさがありました。
その貧しさの中で、人々は独裁に耐えていたのです。
しかし、豊かになるにつれて韓国の人々は権利を主張し、
政府の政策にも意義を唱えるようになりました。
私はその変化を、驚きの目で見てきました。

北朝鮮を豊かにする必要があります。
それが北東アジアの安定につながり、日本の利益にもなります。
浅はかな政治家の感情論に振り回されたら、私たち国民が損をするだけです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:56 | リビングから見た社会

銃の似合わない男でOK

2005年2月11日(金)

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銃の似合わない男でOK

先日テレビで、韓国映画「シュリ」を放送していましたね。
韓国映画が注目されるきっかけになったパワフルな作品です。
北の女性工作員と韓国の男性捜査官とが、恋と任務に引き裂かれる話。
設定も面白かったけれど、銃撃シーンの迫力も話題になりました。

韓国映画は銃撃シーンが派手です。
しかも銃を持つ姿がサマになっている。
これは、韓国には兵役があって、
男性のほぼ全員が銃の打ち方を知っているからだそうです。

それで気付いたことがあります。
日本の男には銃が似合わないということです。
私はドラマや映画で日本人が銃を撃っている姿を見て、
キマッてるなぁと思ったことがないのです。
銃撃シーンが売りのドラマもありますが、正直言って何かヘン。
かっこつけているだけという印象がぬぐえないんですよ。

私はこれを、とてもいいことだと思っています。
武器には恐らく「男のロマン」的な性格があり、
「改憲、改憲!」と威勢良く叫んでいる人達にも、
多分にそういう傾向が見受けられます。
つまり、自分を強く見せたい、大きく見せたいという気持ちを感じるのです。
男を男らしく見せるには、軍服を着せるのが一番手取り早いわけで。

一方、武器を持たずに自分をアピールするのは難しい。
象徴的な意味でもです。
男性には時々、いい車を持っていることを盛んにアピールする人がいますが、
あれも、言わば武器の一つなのかなと思う時があります。

トルシエ・ジャパンの通訳をしていたフローレンス・ダバディ氏は、
「Newsweek」日本版2月2日号のコラムで、
日本人男性の長所の一つとして「優しさ」を挙げています。
そしてこう書いています。
「優しさ=弱さではない。格好いい男、女性に尊敬される男、
文明を引っ張るヒーローには優しさが絶対に必要だ。(中略)
優しさに関して、日本人男性は世界基準から見ても進んでいる」

うーむ・・・さすがダバディー、いいところを見ていますね。
銃が似合う男が優しいとは、私には思えませんから。
銃を持たないのは弱腰でも何でもありません。
より文明的なのです。
日本の男性には、ずっと銃の似合わない男でいてもらいたいです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:51 | リビングから見た社会

バッチギ!


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2005年2月21日(月)

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「パッチギ!」

日朝戦が無事に終わって、アン・ソンハもリ・ハンジェも、
またJリーグに戻ってきて活躍しています。
スポーツはいいなぁと思っていたら、北朝鮮が核兵器製造宣言、
北朝鮮への経済制裁を求める声が日増しに高まっています。

あさりの産地偽装問題も一挙に噴出。
何の接点も無いと思っていた北朝鮮の産品が、
実は食卓に乗っていたということを、日本人はどう受け止めるべきか。
そこを考えたいところです。

さて私は先日、公開中の映画「パッチギ!」を観てきました。
パッチギとは朝鮮の言葉で「頭突き」のこと。
つまり喧嘩用語です。
このタイトルからもわかる通り、「パッチギ!」は派手な喧嘩映画です。

時は1968年、場所は京都です。
朝鮮高級学校と日本の高校生との派手な喧嘩を主軸に、
朝鮮学校の美少女にひと目惚れした高校生の恋愛を描いています。
バックには、東西分断の悲劇を歌っていたことで大騒動になり、
放送禁止になった歌、「イムジン河」が流れています。

ええと、30代以下の方のためにちょっと説明致しますと、
1968年はまさに激動の年でした。
安保延長阻止を目指す全共闘運動は、まさに絶頂期に。
世界は東西冷戦の真っ最中で、その象徴とも言えるベトナム戦争では、
アメリカの世論を逆転させる結果となるテト攻勢が行なわれました。

日本でも連日のデモの嵐で、大学はロックアウト状態。
デモ隊と機動隊が各地で衝突を繰り返、成田空港建設反対闘争も激化。
何しろあの空港、国がいきなり農家の人に、
「ここに空港を造るから出ていけ」と言って建設を強行したんですよ。
本当に騒然とした世の中でした。
キング牧師が暗殺された年でもあります。

そして、記憶によると東京では、一部高校生がしばしば、
朝鮮学校の生徒を襲撃していたのです。
しかしこの映画を見る限りでは、京都では対等に喧嘩していたのかな。
そんな中でも、帰還事業で北朝鮮帰る若者がいます。
在日二世が十代だったあの頃、在日コリアンへの差別は、
今とは比較にならないぐらい酷かったのですから。

何はともあれ、私はこういう映画が造られ、
メジャーな映画館で普通に公開されるようになったことを嬉しく思います。
あの頃、こういう時代が来るなんて想像もできませんでしたから。
だからこそ、過去の歴史的経緯を冷静に見つめたいものです。
より良き未来を生きるために。

あと一点、男性が青春映画を造ると、
どうしてもジェンダー的になってしまうのは残念ですよね・・・。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:49 | リビングから見た社会