2005年 06月 23日 ( 11 )

萩国際大学、経営破綻

萩国際大学が経営破綻、民事再生法の適用を申請しました。
7年前に開校した時から「大丈夫かなぁ」と思っていたのですが、
やはり最初から定員割れだったんですね。
見通しの甘さは驚くばかりですが、文科省も自治体も銀行もいい加減だ。

大学生の娘たちは、このニュースを痛ましそうに見ていました。
自分の通っている大学が経営破綻したら、どういう気持ちになるのか。
そういう視点から見ていたようです。
というのは、二人が通っている大学も生き残りをかけて、
色々と模索を繰り返しているんですよ。

長女の大学は今年、学部を新設しました。
それがパッとしない学部で、経営の下手さ加減に学生も落胆しているのです。
早稲田なんか上手ですよね・・・。
我が家では「上手過ぎて感じが悪い」と悪評ですが(笑)

次女の方は、昨年卒業した高校が定員割れしてしまい、
口では「ふんっ!」と強がっていますが、ショックを受けているはず。
親の私もショックを受けていますから。

子どものためにと選んだ学校で楽しい6年間を過ごしたのに、定員割れなんて。
大正時代に開校して、偏差値体制の中でもユニークな校風で生き抜いてきたのに、
ゆとり教育をめぐる大混乱の中で、一気に定員割れしてしまいました。
とにかく経営が下手なのです。

最上の経営は、生徒の身になっていい教育をすることだと思いますが、
それだけでは生き残っていけない時代。
全く難しいです。

大学は今、就職にものすごく力を入れています。
どうしてそこまで・・・と思うぐらいに。
子どもの将来を気にしているサラリーマンが読みそうな雑誌が、
年中「就職に強い大学」のランキングを載せていますからね。
数字を発表されると、大学も気にするわけですよ。

それで、授業に就職ガイダンスを組み込んだりして、もう大変。
でも、これって情報産業に振り回されているとは思いませんか?
業者は企業と学生との間に立って、双方に情報を流しつつ、
両者から利益を得ているわけですから。

今や大学生活の後半は就職活動が中心。
大学も学生も就職を気にして、企業のニーズに応えようとする。
つまり、経済的利益を優先する発想に早くからなじもうとします。
一番自由にものを考えられる時期なのに、台なしです。

私はこの状況を、社会的損失だと考えています。
少子化に向かっている無資源社会日本は、人間の創造性を大切にしなければ。
近代日本の正統思想である功利主義を、
私たちは今こそ考え直す時に来ているはずです。
それなのに、誰が大学と大学生を迷走させているのか。
考えてみませんか。
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by MYP2004 | 2005-06-23 23:34 | リビングから見た社会

日本、Wカップ出場決定

2005年6月9日(木)

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日本、Wカップ出場決定!

Wカップ出場が決まって、列島大興奮です。
おしゃれな若い女性も新橋のサラリーマンも、高校生も巣鴨のおじいさんも、
みんな大喜びです。
それぞれ表現の仕方が違うのが面白い。

「やったーっ、て感じ」と若い女性が言えば、
「体力の限界に挑戦して汗びっしょりになって頑張っている姿が
大変に素晴らしく、感動した」という、年齢の重みを感じさせるコメントも。
テレビは繰り返し喜びの瞬間を流し、
地域も世代も超えて喜ぶ日本人の様子を映し出しました。

一番乗りということも、大いに受けたようです。
久し振りに聞いたじゃないですか、世界一という言葉を。
高度成長期には、けっこうよく聞く言葉でしたが。
世界一大きなタンカー進水、自動車の輸出台数世界一・・・。
一番になったことに意味がある時代でした。

最近の閉塞感の中で、久し振りに聞いた一番という言葉は、
日本人に大いにアピールしたようです。
「日本は素晴らしい」「日本、最高」という言葉が飛び交いました。
ある種の爽快感があるのだろうと推察されます。

要は仲間意識なのでしょうが、恐いぐらいの疑似一体感ですね。
まぁサッカーの応援ぐらいならいいですけど、
偏狭なナショナリズムに利用されないことを祈ります。

北朝鮮は結局、一勝もできませんでした。
心理的に追い詰められて、ロスタイムのああいう暴力行為につながったのでしょうか。
退場するキム・ヨンスをなだめるJリーガー、リ・ハンジェの姿が印象的でした。
アン・ヨンハも、イランとの試合で興奮した仲間たちをなだめていましたね。

二人とも、いつも冷静で本当にいい選手。
「北朝鮮の人々も私たちと同じ人間である」という、
見えにくくなっている当たり前の事実を、さらりと見せてくれています。
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by MYP2004 | 2005-06-23 15:05 | リビングから見た社会

銃を撃つ女はカッコいいか?!

2005年5月27日(金)

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銃を撃つ女はカッコいいか?!

最近、二時間ドラマの視聴率がいいいそうです。
というより、一時間もののドラマの視聴率が良くないらしいのですが。

まぁ、関東でたった600世帯というサンプルで計られる視聴率なんて、
あてになりませんが。
でも確かに、キムタクなどが主演する普通のドラマはあまり面白くなさそう。
旬のタレントを中心に据えてドラマづくりを考える・・・
そういう手法が時代に合わなくなっているのでしょう。

というわけで、私もよく二時間ドラマを観ます(暇人!)。
若くはないけれど、結構いい俳優が出ていたりします。

ニ時間ドラマの草分けは、テレビ朝日の土曜ワイド劇場。
最近は次々と新しいシリーズが始まっています。
私がこの前観たのは「キソウの女」。
キソウとは機動捜査班のことで、初期捜査を担当する部署(らしい)。

高島礼子主演で、秋吉久美子共演。
熟女二人の女っぷりが楽しめます。
大人のアナタ、いかがですか(笑)

で、驚いたのは二人がバンバン銃を撃つこと。
今までも女性が主演する警察ものはありましたが、
こんなに「女と銃」がクローズアップされたことはなかったように思います。

御存知のように、今や女のキーワードは「カッコかわいい」。
かわいいだけじゃダメ。
カッコ良くなくてはいけません。
そのカッコ良さをどぅ出していくかなのですが・・・
女性も普通に軍隊に行く時代、銃を撃つのもカッコ良さの一つとか?

いえ、私はそうは思いません。
男性が銃を撃つのもカッコいいとは思いませんから。
対話をしてください、対話を!
対話こそ知性と力の証明です。
ドンパチやっても問題は解決しませんからね。

最近は特殊部隊とか不審船を追う海上保安庁とか、
力で決着を付けるものが人々を惹きつけていて、とても危ないと思います。
対話の持つ真の強さを信じたいものです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 15:03 | リビングから見た社会

ニコンに見る漸進主義という考え方

2005年5月11日(水)

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ニコンに見る漸進主義という考え方

世の中は全て使い捨て、効率至上主義・・昨日の新製品は明日にはもう時代遅れ、昨日までの考え方は明日にはもう使えない、というのが現代日本の姿だろう。
日本の企業にも同じようなクセというものがあるようにも思う。
けれども、一部の企業では常に過去と向き合い、過去をたたき台として、顧客とともに次に進む方針を取っているところもある。

ニコンは良く知られたカメラメーカーだ。
ギネスブックにも載り、世界最高峰のカメラシステムを有する会社の一つとしての地位を確固としたものにしている。
この会社は元々は光学製品、特に軍需用の良質な光学製品を国産で供給するために1917年、三菱グループの一つとして設立された過去を持つ。元の社名は日本光学だ。
戦後、軍事産業が解体される中、民生用の小型カメラなどに活力を求めて、カメラを作ってきた。
カメラメーカーとしては後発の部類に属するかもしれない。戦前には日本光学のレンズはあってもカメラはなく、ライバルキャノンが産声を上げた時に、この会社のレンズを使ったのは有名な話だ。
1948年からカメラを発売、当時、朝鮮戦争の取材でニコンのカメラはアメリカのカメラマンからその耐久性、レンズの優秀さなどで高い評価を得、世界的な製品へと飛躍する。
このニコン製品には大きな特徴がある。それは必ずといってよいほど、新製品とその前の製品にはレンズやアクセサリーなど、互換性があるということだ。
そしてそれは1959年のニコンFから現代のデジタルカメラD2Xにまで連綿とつながっている。(最もさすがに最新型では過去のレンズにも制限が出てきてはいるけれど・・)
設計側としては過去を考えない製品のほうが出しやすいだろう・・けれどもあえてこの会社は過去のユーザーをなるべく裏切らない形で製品の供給を続けてきた。
いわば、岩登りのようなものだろうか・・身体の3点は動かさず、残りの1点で前に向かう。順に一つずつ動かす点を変えることで全体として上に上っていくというやり方である。
これで新製品で一気に置き換える他社と肩を並べ、その上を行くのだから、しんどい道ではある。
よく考えると、一気に革新というのは理想だけれども、やはり人間に過去のしがらみは捨てられない。
一つずつ・・過去を意識しながら進む・・案外、こう言う方法が良い意味での人生を象徴し、私達の運動の進め方にも共通するようにも思う。
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by MYP2004 | 2005-06-23 15:00 | 神戸舞子から世間を見ると

安全と言うこと、人に優しいということ

2005年4月26日(火)

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安全ということ、人に優しいということ

JR福知山線の事故は、かつて国鉄マンだった僕には辛く、哀しい事件です。
何より亡くなった方、ご遺族に謹んで哀悼の意を表し、けがをされた方にお見舞い申しあげます。
僕には今のJRにも西日本に限らずかつての同僚がいて、彼らの想いはいかばかりか・・事故復旧現場にも彼らの姿がある可能性が強く、やりきれない思いです。
事故の要因などはここでは触れませんが、本当に安全で人に優しい乗り物ということについて考えてみます。

最近の乗り物のカタログには必ずといってよいほど「人に優しい」という言葉が刷り込んであります。
実はこのたびの事故車両である207系電車についてもそのことが大きく宣伝されていました。
大きな窓、ゆったりとした室内、深い座席、シンプルで落ち着いたインテリア、関西のほかの私鉄に負けない上質の室内空間を実現しています。
ところが、車体の強度と言う基本的なことでは、このたびの事故で馬脚を現してしまったように思えます。
これは何もこの電車に限ったことではないのです。
例えば新幹線の「のぞみ」薄いアルミ合金で車体が構成されています。事故が起きれば、今回の事故どころではない状態になるかもしれません。
あるいは関東の方ならば京浜東北線など、これまでの頑丈な鋼製車両から軽く、弱い軽合金製に変わってきています。
最近のデラックスな観光バスもそうです。
大きな窓は柱を少なくして実現し、軽量化とあいまって、事故時に乗客を守るということは、まず考えられていないでしょう。

以前、山陽新幹線でトンネルの天井が崩壊し、列車を直撃するという事故がありました。頑丈な初代新幹線の0系車両は天井を破損しましたが、乗客にはけがはありませんでした。

考えると現代の「人に優しい」というキャッチフレーズは必ずしも安全面での優しさではなく、日常使う上で、不便がなく快適であるということだけだったのでしょうね。
鉄道会社で鋼鉄製の車体を使う会社はほとんどなくなりました。
大手では九州の西鉄、関西の阪神(一部を除く)くらいでしょうか?

僕たちは万が一の時には自分を守ってくれない乗り物しか選べなくなっているようです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:59 | 神戸舞子から世間を見ると

日本の平和運動と左翼

2005年4月13日(水)

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日本の平和運動と左翼

私(G2)には時々、「あなたのような左翼は・・・」というメールが来ます。
その度に「わっ!」と驚きます。

もちろん周囲にそういう人もいますが、
私は個人主義的自由主義者で、いわゆる左翼ではありません。
左翼運動に関わったこともありません。
別に左翼と言われても構わないのですが、正確には違います、ハイ。

マルクスから批判された空想的社会主義には、けっこう親近感があります。
まぁ理想主義者なのかもしれませんね。
それから、アナーキズムがちょっと好きだったりします。
アナーキズムと言うと恐ろしいイメージがあるかもしれませんが、
広い意味ではトルストイも福沢諭吉もアナーキストですから。
それぐらいの意味です。

で、いつも思うのですが、「人権」「民主主義」「平和」などの言葉を口にすると、
すぐ左翼と言われるんですね。
ちょっと反体制的言動をとっても左翼と言われます。

もっとも、これも世代の問題かもしれません。
30代以下になると、左翼という言葉自体になじみがないですから。
この前、アカと言われたのには驚いた。
アカですよ、アカ。わかりますか? 
赤ペン先生の赤ではありませんからね(笑)。
わからない人は、「赤狩り」について調べましょう。

人権や民主主義や平和が、左翼にダイレクトに結びつく。
というか、そういうイメージしか湧かない。
これは、近代日本における社会思想の貧困を示すものではないでしょうか。

個人の良心の礎になるものは様々あり、抵抗の手段も多様です。
ちなみに河上徹太郎は、名著「日本のアウトサイダー」の中で、
近代日本における真のアウトサイダーは宗教的人間だと述べています。

日本の社会運動や平和運動には、個人主義的なイメージがない。
それほど個人が弱かったのかもしれません。
個人的抵抗が成立しないほど、体制が強かったとも言えるでしょう。
その結果、今や四割にのぼる強固な無党派層が形成され、
潜在的護憲派が沈黙している一因になっているという印象があります。

日本の平和運動が多様な個人の緩やかなネットワークに脱皮できるかどうかに、
平和憲法の命運がかかっているように思えます。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:58 | リビングから見た社会

100周年を迎えた会社

2005年4月1日(金)

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100周年を迎えた会社

今月12日、関西では非常にネームバリューの高い会社が開業100周年を迎える。
この会社は「阪神電気鉄道」1905年、明治38年に大阪と神戸の間を一気に開業、といっても、当初は民間企業による官設鉄道平行線への、免許の条件として、線路の一部を道路上に敷設せよなどの条件がついたという。
それまで蒸気機関車が1時間に1回ていど、のんびり走っていたこの二つの大都市の間に、今から見ると路面電車に毛の生えた程度かもしれないが、それでも電車という、当時最先端の乗り物が数分間隔で走り始めたのだから、世間の注目度は高かっただろう。
阪神という会社はおもしろい会社だと思う。
長い伝統と、しっかりした営業成績と、同社を愛する多数の顧客を有する有力な大手鉄道会社だ。
が、阪急や近鉄ほどは大きくない。
阪神とて近鉄や阪急のような巨大コンツェルンへの道が全くなかったわけではない。また、戦時には交通統制の対象になりかけたこともあったという。
けれども結果的に阪神は自社が作った子会社を吸収するにとどまっている。
小さな会社かもしれない。大手私鉄というには決して大きくはない。けれども阪神の名は全国に知れ渡っている・・言わずとしれたタイガースの存在である。
関西にはかつては京阪を除く大手私鉄がプロ野球チームを有していたけれど、どういう訳か阪神ほどの人気は出ない。これもまた結果として関西電鉄が保有する唯一の球団になってしまった。
阪神の進み方は、必ずしも企業として大きくなくても、十分に人をひきつける力を持つということを考えさせてくれる。
非常に個性的であるが地味な会社・・個性的であるがゆえ、野球チーム以上に鉄道にもファンが多い。

これは・・今後の日本という国の進み方について大きなヒントなのではないだろうか・・山椒は小粒でもぴりりと辛いという。
ピリッとした・・そして個性あふれる道こそがこの国の将来像のような気がするのだが・・

4月1日はエイプリルフールにちなんで、同社の鉄道ファン向け公式ホームページでちょっとした悪戯が行なわれる。こう言う余裕が今、我々に求められているのかもしれない。
http://www.hanshin.co.jp/railfan/index.htm
明日以降はhttp://www.geocities.co.jp/Milano-Killer/3581/hani/index.htm参照。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:57 | 神戸舞子から世間を見ると

黒一色の、北朝鮮・金日成スタジアム

2005年3月31日(木)

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黒一色の、北朝鮮・金日成スタジアム

2006年FIFAワールドカップ・アジア最終予選の前半が終わりました。
日本はバーレーンに辛勝して、一応グループ2位です。
韓国もウズベキスタンに勝ちました。

日本と同じBグループの北朝鮮は三連敗です。
昨日イランに負けた後、サポーターが審判の判定に怒り、
選手達は試合終了後も暫くスタジアムを出られませんでした。
やはり恐い国だ・・・という見方もあるでしょうが、
私は北朝鮮の人達が感情をあらわにするところを見て、ちょっとホッとしました。
同じ人間として当然持っている感情を、一体どこで出しているのだろうかと、
常日頃から疑問に思っていましたから。

もちろん、誉められたことではありませんが、
日常のストレスがああいう所に出たという感じもします。
何はともあれ、北朝鮮市民が秩序を見出す行為をしたのには、驚きました。
その中で、日本育ちのアン・ヨンハが懸命に仲裁している姿が印象的でした。
いつも冷静で、本当にいい選手ですね。

それにしても、金日成スタジアムはほとんど黒一色。
それでいてウェーブをするのですから、無気味な印象を受けた人も多いでしょう。
しかし、ほとんど赤一色の華やかな韓国のスタジアムを見慣れている私は、
黒っぽくて暗い金日成スタジアムを見た時、胸を突かれる思いがしました。
私がそこに見たのは圧倒的な貧しさでした。

韓国と北朝鮮。
この二つの国の間には、何と大きな差がついてしまったことでしょう。
北朝鮮には、選手達と同じユニフォームを着るという発想すらありません。
そういうものを生産するビジネスもシステムもありません。
好きなファッションに身を包み、自分なりのおしゃれを楽しむことすら、
不可能なのではないでしょうか。
完全に世界から取り残されているます。

この貧しさが独裁体制を支えているのです。
かつて韓国にも、このような貧しさがありました。
その貧しさの中で、人々は独裁に耐えていたのです。
しかし、豊かになるにつれて韓国の人々は権利を主張し、
政府の政策にも意義を唱えるようになりました。
私はその変化を、驚きの目で見てきました。

北朝鮮を豊かにする必要があります。
それが北東アジアの安定につながり、日本の利益にもなります。
浅はかな政治家の感情論に振り回されたら、私たち国民が損をするだけです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:56 | リビングから見た社会

銃の似合わない男でOK

2005年2月11日(金)

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銃の似合わない男でOK

先日テレビで、韓国映画「シュリ」を放送していましたね。
韓国映画が注目されるきっかけになったパワフルな作品です。
北の女性工作員と韓国の男性捜査官とが、恋と任務に引き裂かれる話。
設定も面白かったけれど、銃撃シーンの迫力も話題になりました。

韓国映画は銃撃シーンが派手です。
しかも銃を持つ姿がサマになっている。
これは、韓国には兵役があって、
男性のほぼ全員が銃の打ち方を知っているからだそうです。

それで気付いたことがあります。
日本の男には銃が似合わないということです。
私はドラマや映画で日本人が銃を撃っている姿を見て、
キマッてるなぁと思ったことがないのです。
銃撃シーンが売りのドラマもありますが、正直言って何かヘン。
かっこつけているだけという印象がぬぐえないんですよ。

私はこれを、とてもいいことだと思っています。
武器には恐らく「男のロマン」的な性格があり、
「改憲、改憲!」と威勢良く叫んでいる人達にも、
多分にそういう傾向が見受けられます。
つまり、自分を強く見せたい、大きく見せたいという気持ちを感じるのです。
男を男らしく見せるには、軍服を着せるのが一番手取り早いわけで。

一方、武器を持たずに自分をアピールするのは難しい。
象徴的な意味でもです。
男性には時々、いい車を持っていることを盛んにアピールする人がいますが、
あれも、言わば武器の一つなのかなと思う時があります。

トルシエ・ジャパンの通訳をしていたフローレンス・ダバディ氏は、
「Newsweek」日本版2月2日号のコラムで、
日本人男性の長所の一つとして「優しさ」を挙げています。
そしてこう書いています。
「優しさ=弱さではない。格好いい男、女性に尊敬される男、
文明を引っ張るヒーローには優しさが絶対に必要だ。(中略)
優しさに関して、日本人男性は世界基準から見ても進んでいる」

うーむ・・・さすがダバディー、いいところを見ていますね。
銃が似合う男が優しいとは、私には思えませんから。
銃を持たないのは弱腰でも何でもありません。
より文明的なのです。
日本の男性には、ずっと銃の似合わない男でいてもらいたいです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:51 | リビングから見た社会

バッチギ!


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2005年2月21日(月)

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「パッチギ!」

日朝戦が無事に終わって、アン・ソンハもリ・ハンジェも、
またJリーグに戻ってきて活躍しています。
スポーツはいいなぁと思っていたら、北朝鮮が核兵器製造宣言、
北朝鮮への経済制裁を求める声が日増しに高まっています。

あさりの産地偽装問題も一挙に噴出。
何の接点も無いと思っていた北朝鮮の産品が、
実は食卓に乗っていたということを、日本人はどう受け止めるべきか。
そこを考えたいところです。

さて私は先日、公開中の映画「パッチギ!」を観てきました。
パッチギとは朝鮮の言葉で「頭突き」のこと。
つまり喧嘩用語です。
このタイトルからもわかる通り、「パッチギ!」は派手な喧嘩映画です。

時は1968年、場所は京都です。
朝鮮高級学校と日本の高校生との派手な喧嘩を主軸に、
朝鮮学校の美少女にひと目惚れした高校生の恋愛を描いています。
バックには、東西分断の悲劇を歌っていたことで大騒動になり、
放送禁止になった歌、「イムジン河」が流れています。

ええと、30代以下の方のためにちょっと説明致しますと、
1968年はまさに激動の年でした。
安保延長阻止を目指す全共闘運動は、まさに絶頂期に。
世界は東西冷戦の真っ最中で、その象徴とも言えるベトナム戦争では、
アメリカの世論を逆転させる結果となるテト攻勢が行なわれました。

日本でも連日のデモの嵐で、大学はロックアウト状態。
デモ隊と機動隊が各地で衝突を繰り返、成田空港建設反対闘争も激化。
何しろあの空港、国がいきなり農家の人に、
「ここに空港を造るから出ていけ」と言って建設を強行したんですよ。
本当に騒然とした世の中でした。
キング牧師が暗殺された年でもあります。

そして、記憶によると東京では、一部高校生がしばしば、
朝鮮学校の生徒を襲撃していたのです。
しかしこの映画を見る限りでは、京都では対等に喧嘩していたのかな。
そんな中でも、帰還事業で北朝鮮帰る若者がいます。
在日二世が十代だったあの頃、在日コリアンへの差別は、
今とは比較にならないぐらい酷かったのですから。

何はともあれ、私はこういう映画が造られ、
メジャーな映画館で普通に公開されるようになったことを嬉しく思います。
あの頃、こういう時代が来るなんて想像もできませんでしたから。
だからこそ、過去の歴史的経緯を冷静に見つめたいものです。
より良き未来を生きるために。

あと一点、男性が青春映画を造ると、
どうしてもジェンダー的になってしまうのは残念ですよね・・・。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:49 | リビングから見た社会