もし「憲法改正はした方がいいと思いますか?」と聞かれたら、私は質問者の意図をはかりかねて、すぐには答えられないでしょう。
「憲法改正? 憲法を丸ごと変えようというのかな・・・。 まさかね。やはり九条のことを言っているのかな」などと考えてから、こう聞くでしょう。「憲法の、どこをどういうふうに変えるのですか」。 だって、そうでしょう? こんなおかしな聞き方ってありますか。いきなり「リフォームするのか、しないのか」と聞かれてもね。yes/noでは答えられませんよ。 ところが、こんなおかしなことがまかり通っているのです。それが現在の憲法「改正」論議、特に世論調査です。「憲法改正は必要ですか」ってアナタ、そんな大問題を拙速に聞く方が間違っています。憲法とは何か、まず国民レベルで勉強することから始めないと、リフォーム詐欺に遭うかもしれないじゃないですか。 それにしても、こういうおかしな聞き方、最近もあったような・・・。 おお〜っ、郵政民営化がそうだった!とにかくyesかnoか、賛成か反対か、改革派か抵抗勢力かと二者択一を迫り、考えたり反対したりしたら、時流に乗り遅れるかのような雰囲気をつくる。そして何が何だかわからないままに、一気にケリをつけるというやり方です。 そもそも改正ということばは、現状が悪いということを前提としています。現状をより良くする事には誰も反対できません。「改正すべきか」と聞かれるからには、現状ではまずいのだろうと思いますよね。 つまり、改正という言葉自体に仕かけがあるわけですよ。あらかじめ価値判断を含んだ質問なのです。従って憲法改正と言ったとたん、この罠にはまることになります。巧妙ですよね・・・だから私は、憲法「改正」と言うことにしています。 今、永田町には憲法「改正」をめぐって、異様な高揚感が漂っています。民主党の前原誠司新代表は、「憲法の改正もできる党だということをアピールしていく」と言いました。1930年代の、若手「改革」派将校がああいう感じだったんでしょうね。 ターゲットはもちろん九条ですが、ついでにあちこち手を入れて、国民に説教を垂れる教訓集のような、異常なシロモノをめざしています。憲法は支配者の暴走を防ぐものという基礎知識さえ、無視(知らない?!)。 そうそう、衆院憲法調査会をずっと傍聴してきた新聞記者に聞いたのですが、政治家が国の将来を憂いて議論しているように報道されているけれど、実際はひどいものだとか。 居眠り、私語、欠席、勝手な出入りで、学級崩壊状態のふざけた会議。政治家が立場を利用して、言いたいことを言っているのが実態だそうです。「憲法改正論議なんていう、そんな立派なものじゃないよ」ですって! 改革、改正。「改」の字に御用心。政治家は概して不勉強ですからね(意外に知られていないけど)。国民が賢明になってリードしないと。 有事法制成立の時は、新聞が「国民の7割が支持」と書いたために、世論を気にした議員たちが、一気に賛成に流れたとのこと。議員から聞いた話です。 追記 今yahooニュースを見たら、民主党の前原新代表を、「端正な顔立ちでジャニーズ系」「国会の郷ひろみ」と紹介していた。こういう取り上げ方がいけないのよねぇ。本当に「改革」派将校になるかも。 by G2 by MYP2004 | 2005-09-17 22:12 | リビングから見た社会
|
カテゴリ
以前の記事
2006年 05月
2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 MYPリンク
お気に入りブログ
最新のトラックバック
最新のコメント
検索
おすすめキーワード(PR)
ファン
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||