総合的学習の時間

杉並区立和田中学は有名です。
リクルート出身の藤原和博さんが校長だからです。
いわゆる、民間出身校長というやつですね。
マスコミでもしばしば取り上げられる学校です。

先日、中山文部科学大臣がその和田中学に行きました。
総合的学習の時間や学校五日制について、生徒や親の意見を聞くためです。
ちなみに中山文科大臣て、新聞記者に「詰め込み教育賛成ですか?」と聞かれ、
「詰め込みではなく、たたき込みが必要だ」と言い放ったスゴイ人です。

で、総合的学習の時間について、生徒は様々な意見を言っていました。
NHKが中学生を対象に行なったアンケートによると、
中学生の6割近くが「将来何の役に立つかわからない」と答え、
親も教師もやはり6割近くが反対なんだそうです。
教師の場合は、「準備が大変」
「何をしたらいいのかわからない」というのが主な理由。
親は学力低下に不安を抱いているわけです。。

和田中でも、母親の一人が、
「優秀な教師ばかりではないのだから、学校間格差がつくのではないか。
もっとちゃんとしてほしい」と言っていました。
うーむ・・・「もっとちゃんと」ねぇ・・・。

思うに、もともと勉強って全て総合的学習だったのではないでしょうか。
少なくとも、学校ができる前は。
それが学校システムの発達と共に整備されて、
今のように細分化専門化されてきましたわけですよね。
その結果、生活とのキャップがどんどん大きくなったのでしょう。
だから、分断されてしまった生活と勉強とをつなぐのに、
何でもできる総合的学習は、なかなかいい発想だったと思うのです。

実際、総合的学習が充実している学校は、学力も高いのだそうです。
(新聞に載っていた、ある校長先生の話です)
しかし、文部科学省が改めて「総合的学習」という言葉を使うと、
とたんに大勢の人が不安に陥ってしまうわけですね。
いかにも「授業時間を減らすぞ〜」と宣言されたようで(笑)

実は、いい授業には総合的学習の要素が含まれています。
計算だけ教えても、いい数学の授業とは言えません。
計算を通じて数学的美学が身についてこそ、勉強する意味があります。
不安になるのもわかりますが、勉強することの意味について、
もう少し幅広い議論ができるといいのになぁ・・と私は思うのです。
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by MYP2004 | 2005-06-28 22:10 | リビングから見た社会
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