萩国際大学、経営破綻

萩国際大学が経営破綻、民事再生法の適用を申請しました。
7年前に開校した時から「大丈夫かなぁ」と思っていたのですが、
やはり最初から定員割れだったんですね。
見通しの甘さは驚くばかりですが、文科省も自治体も銀行もいい加減だ。

大学生の娘たちは、このニュースを痛ましそうに見ていました。
自分の通っている大学が経営破綻したら、どういう気持ちになるのか。
そういう視点から見ていたようです。
というのは、二人が通っている大学も生き残りをかけて、
色々と模索を繰り返しているんですよ。

長女の大学は今年、学部を新設しました。
それがパッとしない学部で、経営の下手さ加減に学生も落胆しているのです。
早稲田なんか上手ですよね・・・。
我が家では「上手過ぎて感じが悪い」と悪評ですが(笑)

次女の方は、昨年卒業した高校が定員割れしてしまい、
口では「ふんっ!」と強がっていますが、ショックを受けているはず。
親の私もショックを受けていますから。

子どものためにと選んだ学校で楽しい6年間を過ごしたのに、定員割れなんて。
大正時代に開校して、偏差値体制の中でもユニークな校風で生き抜いてきたのに、
ゆとり教育をめぐる大混乱の中で、一気に定員割れしてしまいました。
とにかく経営が下手なのです。

最上の経営は、生徒の身になっていい教育をすることだと思いますが、
それだけでは生き残っていけない時代。
全く難しいです。

大学は今、就職にものすごく力を入れています。
どうしてそこまで・・・と思うぐらいに。
子どもの将来を気にしているサラリーマンが読みそうな雑誌が、
年中「就職に強い大学」のランキングを載せていますからね。
数字を発表されると、大学も気にするわけですよ。

それで、授業に就職ガイダンスを組み込んだりして、もう大変。
でも、これって情報産業に振り回されているとは思いませんか?
業者は企業と学生との間に立って、双方に情報を流しつつ、
両者から利益を得ているわけですから。

今や大学生活の後半は就職活動が中心。
大学も学生も就職を気にして、企業のニーズに応えようとする。
つまり、経済的利益を優先する発想に早くからなじもうとします。
一番自由にものを考えられる時期なのに、台なしです。

私はこの状況を、社会的損失だと考えています。
少子化に向かっている無資源社会日本は、人間の創造性を大切にしなければ。
近代日本の正統思想である功利主義を、
私たちは今こそ考え直す時に来ているはずです。
それなのに、誰が大学と大学生を迷走させているのか。
考えてみませんか。
[PR]
by MYP2004 | 2005-06-23 23:34 | リビングから見た社会
<< サラリーマン、大増税時代 日本、Wカップ出場決定 >>