黒一色の、北朝鮮・金日成スタジアム

2005年3月31日(木)

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黒一色の、北朝鮮・金日成スタジアム

2006年FIFAワールドカップ・アジア最終予選の前半が終わりました。
日本はバーレーンに辛勝して、一応グループ2位です。
韓国もウズベキスタンに勝ちました。

日本と同じBグループの北朝鮮は三連敗です。
昨日イランに負けた後、サポーターが審判の判定に怒り、
選手達は試合終了後も暫くスタジアムを出られませんでした。
やはり恐い国だ・・・という見方もあるでしょうが、
私は北朝鮮の人達が感情をあらわにするところを見て、ちょっとホッとしました。
同じ人間として当然持っている感情を、一体どこで出しているのだろうかと、
常日頃から疑問に思っていましたから。

もちろん、誉められたことではありませんが、
日常のストレスがああいう所に出たという感じもします。
何はともあれ、北朝鮮市民が秩序を見出す行為をしたのには、驚きました。
その中で、日本育ちのアン・ヨンハが懸命に仲裁している姿が印象的でした。
いつも冷静で、本当にいい選手ですね。

それにしても、金日成スタジアムはほとんど黒一色。
それでいてウェーブをするのですから、無気味な印象を受けた人も多いでしょう。
しかし、ほとんど赤一色の華やかな韓国のスタジアムを見慣れている私は、
黒っぽくて暗い金日成スタジアムを見た時、胸を突かれる思いがしました。
私がそこに見たのは圧倒的な貧しさでした。

韓国と北朝鮮。
この二つの国の間には、何と大きな差がついてしまったことでしょう。
北朝鮮には、選手達と同じユニフォームを着るという発想すらありません。
そういうものを生産するビジネスもシステムもありません。
好きなファッションに身を包み、自分なりのおしゃれを楽しむことすら、
不可能なのではないでしょうか。
完全に世界から取り残されているます。

この貧しさが独裁体制を支えているのです。
かつて韓国にも、このような貧しさがありました。
その貧しさの中で、人々は独裁に耐えていたのです。
しかし、豊かになるにつれて韓国の人々は権利を主張し、
政府の政策にも意義を唱えるようになりました。
私はその変化を、驚きの目で見てきました。

北朝鮮を豊かにする必要があります。
それが北東アジアの安定につながり、日本の利益にもなります。
浅はかな政治家の感情論に振り回されたら、私たち国民が損をするだけです。
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by MYP2004 | 2005-06-23 14:56 | リビングから見た社会
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