バッチギ!


--------------------------------------------------------------------------------
2005年2月21日(月)

--------------------------------------------------------------------------------


「パッチギ!」

日朝戦が無事に終わって、アン・ソンハもリ・ハンジェも、
またJリーグに戻ってきて活躍しています。
スポーツはいいなぁと思っていたら、北朝鮮が核兵器製造宣言、
北朝鮮への経済制裁を求める声が日増しに高まっています。

あさりの産地偽装問題も一挙に噴出。
何の接点も無いと思っていた北朝鮮の産品が、
実は食卓に乗っていたということを、日本人はどう受け止めるべきか。
そこを考えたいところです。

さて私は先日、公開中の映画「パッチギ!」を観てきました。
パッチギとは朝鮮の言葉で「頭突き」のこと。
つまり喧嘩用語です。
このタイトルからもわかる通り、「パッチギ!」は派手な喧嘩映画です。

時は1968年、場所は京都です。
朝鮮高級学校と日本の高校生との派手な喧嘩を主軸に、
朝鮮学校の美少女にひと目惚れした高校生の恋愛を描いています。
バックには、東西分断の悲劇を歌っていたことで大騒動になり、
放送禁止になった歌、「イムジン河」が流れています。

ええと、30代以下の方のためにちょっと説明致しますと、
1968年はまさに激動の年でした。
安保延長阻止を目指す全共闘運動は、まさに絶頂期に。
世界は東西冷戦の真っ最中で、その象徴とも言えるベトナム戦争では、
アメリカの世論を逆転させる結果となるテト攻勢が行なわれました。

日本でも連日のデモの嵐で、大学はロックアウト状態。
デモ隊と機動隊が各地で衝突を繰り返、成田空港建設反対闘争も激化。
何しろあの空港、国がいきなり農家の人に、
「ここに空港を造るから出ていけ」と言って建設を強行したんですよ。
本当に騒然とした世の中でした。
キング牧師が暗殺された年でもあります。

そして、記憶によると東京では、一部高校生がしばしば、
朝鮮学校の生徒を襲撃していたのです。
しかしこの映画を見る限りでは、京都では対等に喧嘩していたのかな。
そんな中でも、帰還事業で北朝鮮帰る若者がいます。
在日二世が十代だったあの頃、在日コリアンへの差別は、
今とは比較にならないぐらい酷かったのですから。

何はともあれ、私はこういう映画が造られ、
メジャーな映画館で普通に公開されるようになったことを嬉しく思います。
あの頃、こういう時代が来るなんて想像もできませんでしたから。
だからこそ、過去の歴史的経緯を冷静に見つめたいものです。
より良き未来を生きるために。

あと一点、男性が青春映画を造ると、
どうしてもジェンダー的になってしまうのは残念ですよね・・・。
[PR]
by MYP2004 | 2005-06-23 14:49 | リビングから見た社会
<< 銃の似合わない男でOK NHKの女性アナ >>