JR西日本の体質がまた・・

最初に、僕は元国鉄マンです。
今もJR車内のたくさんの友人があり、特に車両系統の話は良く伺っています。
その中で、今回、JR西日本が報道公開した各紙の記事におかしなものを感じましたので、ここで書かせていただくことにします。

以下は僕の個人サイトからの転載です。

JR西日本が計画中だった新型通勤電車・・321系が完成し、試運転を始めたニュースが各紙を飾っています。
いわく・・尼崎脱線事故を受けて、先頭車両に重心の低いモーター車両を使った。
これは大嘘で、JR西日本、またやったかと言う感じです。
というのは、この車両は4月時点で既に製造工程に入っており、252両全てを近畿車輛に発注済でした。
元々の計画が6M1T・・モーター車両が6両、付随車両が1両で、最近の電車にしてはモーター車両が異様に多いのですが、実は各車両、モーターの数は従来の半分、通常、電車はモーターつきの車両1両に4個のモーターを載せますが、これが2個なのです。
普通、電車は編成の半分程度をモーター付きにしますから、321系車両はモーターを分散させただけで、結局は従来の車両と大きく性能は変わらないわけです。
で・・実は4月25日時点で、最初の編成の一部が既に完成していて、6月には編成を揃わせて公開する予定だったのが、事故で延期になり、結局、車体の色を変えることだけの対策で出場させると言うのが真相です。
つまり、先頭車両をモーター車両としたのは事故対策でも何でもなく、只単に最初からそう言う設計だったのをそのまま、都合よく言葉を使っているだけなのです。
電車の設計変更は数週間でなど出来ません。
出来ないことをいかにもしたかのように発表する・・これはまたぞろ体質が如実に出てきてしまったということなのではないでしょうか?
で・・今回の新型車両投入は実は東海道山陽線の大幅なスピードアップのためです。
この路線にはたくさんの新駅が計画されていますが、これらの駅が全て完成するとどうしても電車の速度は落ちます。
そこでより高性能の車両で揃えることで、今と変わらない所要時間で走る計画なのです。
つまりはそれだけ運転士に要求されることは増えるわけで・・
しかも、この路線・・日本最高峰の高速通勤線区でもありますが・・この路線のATSはATS-Pとは名ばかりのATS-Pwです。
速度照査など、殆ど存在しません。
アブナイアブナイ・・そう思うのは僕だけでしょうか?

つまりは、かつての大本営発表の如く、JR西日本のおかしな発表を鵜呑みにして報道するマスコミ各社の努力のなさが、こういう問題のある記事を垂れ流すのではないかと考えるわけです。

画像は右が321系最初のイメージ図、左が変更後のイメージ図です。
ちなみに線路の幅がかなり広く描かれているような気が・・大汗。。

e0010246_12381995.jpge0010246_14361575.jpg
[PR]
by MYP2004 | 2005-07-21 09:57 | 神戸舞子から世間を見ると
<< 「ヒットラー 最期の12日間」 朝青龍、琴欧州に負ける >>