怖いマンション、ホテル続きです・・

姉歯建築設計事務所がらみの構造計算書偽装問題はどんどん大きくなっていますね。
これは問題の根っこにあるものは今の日本の風潮・・何でもかんでも無条件に数字を信じる数字信仰ではないかと僕は見てしまいます。
安さ、広さ、便利さを数字で表し、それを無条件に信じることの恐ろしさとでもいえましょうか?
けれども、我々庶民は数字以外に思考する判断材料を持ち合わせていないのもまた事実です。

僕は写真の仕事をしていますが、ちょっと気になっていたのが昨今のマンションなどの構造・・
工事写真で持ち込まれるフィルムやデジタルデータから得られた画像からは、昨今の大型マンションなどが鉄筋コンクリート構造であることが素人の僕にでも理解できます。
阪神淡路大震災からまもなく11年になろうとしていますが、当時、震災の15年ほど前から高層マンションの建築方法としては鉄骨鉄筋コンクリート構造が一般的であったように思いますし、あの大震災で鉄骨作りであったがゆえに全壊を免れた高層建築物もたくさんありました。
(もっとも、地盤を強くすることを怠ったのか、倒壊した建物もありましたが・・)
ここから先は建築業界の方などの詳しい方に説明して頂かなければ、判然としないのですが、いつ頃から鉄骨作りは遠ざけられ、鉄筋コンクリート構造になってきたのでしょう?
(それは思い過ごしかもしれませんが・・)

話が脇へそれましたが、SRCと言われるつくりが阪神淡路大震災に耐えたのなら、それを基本にやっていくべきではなかったのかと・・これもあくまでも素人の考え方ではあります。

しかし、マンションやビジネスホテルの最新のものがコストダウンのために、とんでもない設計になっていたと言うのは悲しい事実でもあるわけです。
日本は戦後、技術立国を目指してきたはずです。
そしてそれは多くの技術者達の不断の努力で、ある程度形にすることが出来ました。
忘れられないのは、今から10年ほど前でしょうか・・韓国で鉄橋やデパートが突然崩壊する事故が相次ぎ、韓国の建築の杜撰さが日本でも報道されていました。
けれども、時代がかわると、その杜撰な建築が日本でも行なわれていた・・
それは法令の網をかいくぐり、裏を書き、嘘を書き込む、あるいは書類を差し替える・・そういう手口で行なわれ、結果として地震はおろか、数年の時間の経過で自然崩壊する建物まであるというのですから、これはずっと以前の韓国を笑えない状況ではないでしょうか?

阪神淡路大震災で僕が目にした光景の中で、印象的な光景・・
それは、神戸市の郊外、田園風景の中の新興住宅街・・一部損壊と言われたマンションや民間建築物の中にあって、唯一全壊していた山陽新幹線の高架橋・・そこからぶら下がった線路・・
震度6といわれた地域での、この惨状に首をかしげたものです。
地震がおきたのは、列車が走っている時間でなかったのは不幸中の幸いではありましたが・・
当時の民間マンション以下の耐震性しか有していなかった国家プロジェクトがあらわになった日とでも言いましょうか・・

当時でも鉄筋コンクリートに海の砂を使ったとか囁かれていたその噂が、嘘でなかったことが確かめられた時でもありました。
図面がきちんとしていても、現場で図面どおりの材料を使い、図面どおりに工事がされているか、出来上がったものを確かめる術も無いのが実情ですね。
建築業界の信用が大きく傷ついた今こそ、業界上げて信用回復に取り組んで欲しいところではあります。

けれども、もしも、次に大きな地震がどこかの都会を襲えばどうなるのでしょう?
新築数年の立派なマンションの崩壊した姿が、あちらこちらに見られるのでしょうか?
どうか、そんな恐ろしいことが起きないように・・願いたいものです。
その建物には人が住んでいるのですから・・
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by MYP2004 | 2005-12-02 16:25 | 神戸舞子から世間を見ると
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