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神戸空港再び・・不思議な市長選挙

23日は神戸市長の選挙、神戸の皆さん・・行きましょうね・・

この選挙でここ数回、争点になるのが「神戸空港問題」ですが、その神戸空港は来年2月16日の開港を目指して着々と準備が進んでいます。
スカイマークエアラインズは、関西空港と羽田を結ぶ路線を廃止しても、神戸空港に拠点を持ってくるというそうですから、需要はあると踏んでいるのでしょうね。
ここまで来ると、もはや工事を止めようがないのも、実情でしょう。

空港島ですが、これは借金で造成されていて、費用は、造成された土地を分譲することで賄うことが出来るようになっているそうですが、未だに売却は一件もありません。
もしも、土地を購入する企業がなければ、市民からの税金を投入しないといけなくなりますが空港建設、運営には市民の税金を投入しないのが公約ですから、それでは公約違反になってしまいます。
市民団体からの反発や、公約違反による訴訟もありうるでしょう。
そうでなくとも、神戸市は市民の3分の1を超える署名を議会でいとも簡単に否決してきた過去があります。

そこで神戸市役所の中では、公約を拡大解釈して「空港そのものの工事や運営に税金を使わなければ市民との約束は果たせる」とまで言い出す議員や職員まで出る始末・・
これでは開港半年を切った現段階では、空港島の運営には既に失敗してしまっているといえましょう。

さらに神戸市では空港への乗り物が当初計画されてきた地下鉄では採算が合わないとされ、新交通システムだけになることから、利用を少しでも促進するために空港島の駐車場を無料にする考えを表明しました。
これでは、駐車場の利用料をあてにしていた空港運営会社の首を、かえって絞めてしまうことになります。
さらに、新交通システムもいくら計算しても当初予定の三宮~空港16分は難しいことがわかり、ラッシュ時以外の時間帯に2駅を通過する「快速」を運行することで「三宮から最短16分」にすることになりました。
ラッシュ時には18分程度かかる予定です。
実際、三宮から徒歩で15分もあれば新幹線の新神戸駅にいけますし、地下鉄を使えば新神戸駅まで僅か3分です。この状況では最初はご祝儀で飛行機を使ってもらえても、やがて乗客は新幹線の便利さを思い知ることになるでしょう。

矛盾まみれの空港建設ですが、今なら開港にストップをかけることも出来ます。
市長選挙はそのためには最大の市民が出来る運動であるわけですが、何故か自公民の与党組は1枚岩なのに対し、反対派はいつも割れています。
その中で、反対派で立候補する女性候補が「神戸空港開港の是非は市民投票で問い、開港すべしとの市民の意見が大勢を占めれば開港し、開港しないという市民の意見が勝れば工事を中断する」というのは、現段階において、非常に現実的な考え方ではないかと思っています。

ただ、無党派市会議員による推薦で、反対は候補がもう一人立候補します。
今回も現職に反対派2人が立候補・・せめて一騎打ちなら勝算もあるのに・・そう思うとこれまでの過去の選挙全てが恨めしく思えてきます。
この状況は国政にも似ていますね・・与党側はがっちりとまとまっているのに、野党側はいつもバラバラ・・
これでは反対意見など、日の目をみることが難しいと言わざるを得ません。
by MYP2004 | 2005-10-14 09:55 | 神戸舞子から世間を見ると
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