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「大変な世の中」とはいうけれど・・・

「最近、物騒な世の中になったなぁ」
「いろんな事件があって、なんか、すごい不安やなぁ」
「世界各地で紛争とかあって、いやな世界になったなぁ」
ここ数年、社会は悪い方向に変わってしまったんじゃないか、というような雰囲気が随所に見受けられますよね。

ほんとにそうなのかな? ちょっと疑問に感じる時があります。
昨日、10年前に放映されていた某放送局スペシャル「映像の世紀」を観ました。20世紀はとても大変な時代だったんだと改めて思いました。
でも、もっと遡ってみて、戦争が日常茶飯事だった時代もあったわけですよね。ペストが大流行し、たくさんの人が亡くなった時代もあった。
つまり、それぞれの時代には、またそれぞれの不安感とか危機があったわけで、そういうものを人々は智慧を出して乗り越えてきたんじゃないか、と思うのです。また、時には、その危機を乗り越えられずに衰退した場合もあったでしょう。

現代はメディアとかインターネットの発達で、リアルタイムに色んな情報を知ることができる。今まで一部の人しか知らなかった情報も、手にすることができる。

こういう時代、人々の意識は二つに分かれるのではないか。
一つは、ある程度恵まれた人は「自分のいる場を守るため」に、そうじゃない場とか人との間に壁を作る。「私はああはなりたくない」「あれは私には関係がない」という意識。二極に分かれようという風潮です。
もう一つは、「あの状況は、私にも起こり得る」「私は決して無関係ではない」という意識。
願わくば、後者のような意識に目覚める人たちの連帯を強め、世の中を良い方向に修正する動きへと結びつけたいですね。

by兵士シュベイク
by MYP2004 | 2006-01-15 18:00 | サラリーマンのひとりごと
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