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小選挙区化するマスコミ、うっとうしい「功名が辻」

テレビで放映されている連続ドラマの人気が落ちているそうです。そう言えば、我が家でも全く観なくなりました。今何をやっているのかも知りません。年齢のせいかと思ったのですが(それもあるかもしれませんが・・笑)、状況は大学生の二人の娘も同じなのです。

どうしてなのか考えてみました。まず「忙しい」。毎週同じ曜日の同じ時間に、ドラマを観ることは難しいですよ、実際。娘たちも、少し前までは「このドラマ観てみよう」などと言っていましたが、年中「あ、忘れた」と言いいながら・・・ついに観なくなってしまいました。

その上、趣味や嗜好はどんどん多様化・・というより、個別化しています。社会は、趣味や嗜好を同じくする無数のグループに分かれつつあり、他のことには興味を示さないという人も増えています。テレビが娯楽に占める位置は低下する一方です。つまり、テレビは面白くないのです。

それなのに、テレビは視聴率という物差しで世界をみている。視聴率トップと言っても、普通はたかだか20%台ぐらいでしょう? テレビをつけている人の5人に1人が観ているといったって、全体から観れば大した数ではなかったりするわけです。一喜一憂するほどか。

今の時代、一番人気といってもその程度。それなのに、その最大グループが大勢であるような取り上げ方をする。新聞もそんな感じですよね。こういう在り方に、違和感を感じている人は少なくないと思います。これを私は、「マスコミの小選挙区化」だと考えています。

小選挙区化は、民主主義の肝要である多様性を潰します。政治から始まって、社会全体に広がる小選挙区化。最大勢力である無党派層を無視して「民意」を語る新聞。その安易な姿勢は、やがて社会を衰退させるでしょう。

ところで、迷走を続けるNHKの新大河ドラマは「功名が辻」。夫を出世させる妻を讃える言葉、「内助の功」の手本とも言える山内一豊の妻を描いたものですが、一体誰をターゲットにしているのか。しかも視聴率を上げようと、日テレ顔負けの連日連夜の大宣伝。どうかと思いますね。 by G2
by MYP2004 | 2006-01-09 21:51 | リビングから見た社会
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